それは、10分後に家を出なければならずバタバタと準備していた時のこと。
なんとかメイクを終わらせテーブルの上に散らばるコスメを大慌てで片付けていると、ふいにプラスチックが手に当たる感触。
次の瞬間、
ガシャン
部屋に響き渡った嫌な音。「やってしまった…」と頭を抱えても、時すでに遅し。
大切にしていた一軍チークを割ってしまいました…
ど゛う゛し゛て゛だ゛よ゛お゛お゛お゛!゛!゛
私の中の藤○竜也が叫び出す中、何度もケースを開けたり閉めたり「君ほんの数秒前までピンピンしとったやないか…」と語りかけるも、粉々になったチークは床で静かに横たわるだけ。
皆さんもチークを割っちゃった経験、ありますよね…?
↓ちなみに割ったのは海外セレブのセレーナ・ゴメスがプロデュースするRare Beauty(レア ビューティー)のツヤビーム出ちゃうチーク。ブランド自体は日本未上陸ですが一応オンラインで購入できます。送料高いショップもあるけどね。
ここぞという時に使うと決め、大事にしていたお気に入りチーク。しかも手に入りづらい海外コスメブランドでちょっぴりお高めだったということもあり、ショックが大きかったのですが…
ここで立ち上がるのがコスメオタク
某国の王妃が遺した格言にこんなものがありましたね。
チークが割れたなら、直せばいいじゃない。
(言ってないよ!怒られちゃうよ!)
ということで、悔しさと悲しさとやりきれなさをパワーに立ち上がったオタクが今回お届けするのはこんな企画。
題して、
まだ舞える。割れたチークを復活させよう企画~!!(パフパフドンドン)
今回は4つの方法を実践
まず、割れたチークを復活させるにはどんな方法があるのか?ネットで調べてみたところ、4つの方法を発見しました。
①粉状にして使う
②押し固めて使う
③ポンポンチークにして使う
④練りチークにして使う
今回はこの4つにトライしていきます。他にもエタノール(アルコール)を使用する方法もあったのですが、敏感肌の筆者は成分的に挑戦する勇気がなく今回は断念…
それでは早速やってみましょう!
絶対復活させてやるからな…!
方法①:粉状にして使う
まずはシンプルに粉状にしてみましょう。
<用意するもの>
・食品用ラップ
・詰め替え容器
・棒やスプーンなど塊状のチークを潰せそうな物なら何でも
①ラップの上にチークを移し、細かい粉状にする
平らな場所にラップを引いてチークを移し、ラップを折り返して被せたら上から棒状のものでチークの塊を潰していきます。優しく塊を崩していくようにするのがポイント。
この時はちょうどそばにあったRMKのミストに活躍してもらいました。潰せそうなものならなんでも大丈夫です。
↓秋冬に活躍する保湿&ツヤ系ミスト。1プッシュで広範囲に広がってツヤ肌にしてくれる。ハーブ系の香りでむちゃくちゃ癒されるのでシュッと振りかけて気分転換にもおすすめです。
「小さいジップロックに塊を入れ、袋の中で潰す」という方法もあったけど、ラップの方が粉が離れやすかった。チークを少しでも無駄にしたくない人はラップがおすすめ。
②詰め替え容器に移す
チークが細かくなったら百均などで買える詰め替え容器に移して完了。あとはここからブラシに取って使うだけです。
クリーム用容器にしてみたけど、ブラシで粉が取りづらくてサイズ選び失敗だったかも。フェイスパウダー用ケースとか直径大きめのものの方が良さそう。
↓後から鏡付きの超優秀ケースを見つけてしまった。初めからこれにしておけばよかった…!
塗ってみた
ブラシに取ってみるとこんな感じ。
粉取りすぎとかそういうレベルではない
このまま肌に乗せたら間違いなく大事故。とりあえずティッシュの上で余分な粉を払ったり、手の甲で量を調整してからメイクしてみました。
結構濃いな…
もともとの持ち味であるうるっとしたツヤと発色の良さが感じられて、本領発揮しています。が、ブラシにしっかりがっつり粉を含んでしまうせいか主張が強くなり、デイリーメイクには合わせづらいかな…と思いました。
慎重にしないと一瞬でケバくなるので緊張感がすごいです
方法②:押し固めて使う(プレストチークにする)
次は、元の容器に戻して固める→元通りの形に近づける方法をトライ。
<用意するもの>
・食品用ラップ
・棒やスプーンなど塊状のチークを潰せそうな物なら何でも
・スプーン
①細かくしたチークを元の容器に戻す
先ほどと同じようにラップの上でチークを細かく粉状にしたら、スプーンを使って容器に戻していきます。
②指やスプーンで押し固める
チークの上にサランラップをかけ、押し固めていきます。画像のようにスプーンを使っても指でもOK。
ラップはあってもなくてもどちらでも良さそう。今回は衛生面が気になったから使ってみました。
③表面を整えて完成
あとは、表面を整えて完成。と言いたいところですが…
ガタガタやないかい。
結構時間をかけてぎゅぎゅっとプレスしてみたのですが、いくらやっても粉同士が密着する気配がなく、むしろ力を込めるほどひび割れてしまうためこれが限界。
さらにプレスした後で容器を斜めに傾けると、せっかく固めたチークが雪崩のように崩れてしまいました。
このチークは結構サラサラな粉になったからそれも関係してるのかな?
もし、プレスして使う場合は
・プレスしたら斜めにしない
・絶対平らな場所に置く
この二つを守ればキープできると思います。が、ポーチの中が大惨事になると思うので持ち歩きはおすすめしません。
塗ってみた
ブラシに取るとこんな感じ。
先ほどよりは控え目ですが、普通のチークに比べると多めに付きます。若干塊も付いてきてしまうのでここでも量の調節は必須。
少し粉を払った後、塗ってみると…
元々の仕上がりにかなり近くなりました。オーロラのようなツヤが美しい…
このチークの良さは高発色とみなぎるツヤなのですが、そのバランスがよくきれいに塗れた気がします。ただし、ブラシにチークの塊が残っているとムラになりやすいのでそこだけが注意。
復活の兆しが見えてきた!
方法③:ポンポンチークにして使う
ポンポンチークとは、パフ一体型のチークで頬にぽんぽんと当てるだけで簡単にチークメイクが完成するというもの。
自分のお気に入りチークで簡単アイテム作れちゃうの最高!と期待に胸を膨らませながらスタート
<用意するもの>
・食品用ラップ
・棒やスプーンなど塊状のチークを潰せそうな物なら何でも
・スプーン
・スポンジ付きチーク容器
①細かくしたチークを容器に入れる
今回はダイソーでスポンジ付きチーク容器を購入してみました。
詰め替え容器の蓋にスポンジがついています。キノコみたいでかわいすぎるスポンジは肉厚でふわふわ、肌触りも◎。キャップありなので持ち歩きもOKです。
どうやらチーク以外にもフェイスパウダーやファンデーションを入れて使えるみたい。汎用性高い。
スプーンなどでチークを透明な容器の中に入れていきます。
②スポンジにチークを馴染ませる
手の甲にスポンジ部分をポンポンと押し付けて、チークの粉をスポンジに馴染ませます。
これ意外と大変でした
優しくポンポン☆くらいじゃなかなか馴染んでくれず、最終的には金づちかってくらいの勢いでボンボンボンボンボン!!と叩きつけたらいい感じに。
こちらが最も馴染んだ状態で、スポンジの中央が一番濃くなります。ちょっとムラになりそう?
実際に塗ってみた。けど…?
頬につけていく前に、試しに腕にポンポンと出してみたところ…
あれっ…色つかなくない…?
なんと発色しないという残念な結果に。力を込めてポンポン、いやむしろボンボン!としても出てくるのはツヤのみ。頬につけるにしても叩きつける勢いでメイクするのはちょっと気が引けたため、ポンポンチークver.は顔に塗布するのを断念しました。
スポンジには色ついてるからスポンジ内部で色素止まっているということ?そんなことある…?
方法④:練りチークにして使う
最後は、ワセリンと混ぜてしっとり練りチークにしちゃおう!という方法です。
<用意するもの>
・食品用ラップ
・棒やスプーンなど塊状のチークを潰せそうな物なら何でも
・ヘラ
・ワセリン
・詰め替え容器(クリーム入れなど)
↓韓国ブランドfwee(フィー)の新作リップ&チークもしっとりツヤ系だけど実際どう?辛口レビューはこちら!
①チークを細かくし、ワセリンと混ぜる
チークを細かくしたら、ドラッグストアなどで気軽に買えるワセリンと混ぜていきます。
それぞれの分量は1:1くらい。チークの濃さやテクスチャの好みに合わせて変えてもよさそうです。
初めは画像のようなプラスチックの上で混ぜていたのですが、ヘラにワセリンがまるごとくっついてしまったりとうまく混ぜられなかったので手の甲の上で混ぜてみました。
練るように混ぜていき、色味が均一になってきたら完成。
このツヤ、輝き…!チーク本来の柔らかい色味も生きてて最高です!
②詰め替え容器に移して完成
百均などで買えるクリーム用の詰め替え容器に入れて完成です。
塗ってみた
指に取って塗布していくと…
ワセリンが入っているので潤い感がたっぷり。というかほぼツヤです。
発色は意外にも弱めで、じんわりと内側からにじみ出るような血色感チークになりました。ナチュラルなツヤメイクが好きな方や、アイシャドウやリップをメインにしたいからチークは控え目にしたい時にはちょうどよさそうです。
が、ちょっと気になったのが…
指で頬に馴染ませていくうちにファンデがどんどん剥がれていくこと。パフでトントンとしてみると少しマシでしたが、どうしてもベースがヨレる…塗布にはコツと練習が必要なようです。
仕上がりのまとめ
最後に、腕に出した時のようすと実際の仕上がりを比べてみました。
発色しなかったポンポンチークは除外しました
やはり発色やツヤ感は、左の粉のままver.がダントツ。ちなみに若干ですが、右の練りチークver.が暖色っぽく見えるのは気のせいでしょうか?
実際に塗ってみると、最もメイクしやすく仕上がりがきれいだと感じたのは右のプレストver.(押し固める)でした。
発色も程よく、チーク本来のツヤ感もきちんと出る。満足満足!
割れたチーク、あきらめないで
今回は割れてしまったチークを復活させる方法を4つご紹介しました。
紹介した中で筆者の個人的おすすめは「押し固めて使う」という方法。崩れやすかったり、ブラシの粉の調節は必須ですが、元の仕上がりにかなり近かったような気がします。
チークが割れても復活できる!あきらめずにぜひ試してみてくださいね。
何度でも蘇るさ!
↓11月21日はこれ買いです。美容雑誌の付録が豪華すぎた。
↓チークと言えば根強い人気のfwee。かわいいだけじゃないのよ!