第十九回 圧巻の規模、学びと感動が詰まったスミソニアン博物館
みなさんこんにちは、Ayaです。
私がアメリカをステキだなと思う理由の一つが、非常に大規模かつ貴重なものが保管されている博物館を「無料」で楽しめる、という事。

なにもかも物価高のアメリカで、そんなことがあるのか!?という驚き
アメリカ合衆国の首都ワシントンD.Cは、ホワイトハウスをはじめとして政治の中心であるとともに、様々な歴史を展示している博物館が数多く存在します。
そして、ワシントンD.Cに行ったなら、必ず行かなければ損!と断言できるこの場所のひとつ、それがスミソニアン国立自然史博物館です。
スミソニアン国立自然史博物館

ワシントンD.Cの中心部に位置し、白を基調とした荘厳な建物が、スミソニアン国立自然史博物館。こちらがスミソニアン最古の博物館だそうです。館内には恐竜・植物・鉱物・海の生物などなど……展示数は数えきれないほど。今やなんと1億2500万個を超えるそうです。(規模大きすぎてわけわからん)
そして、映画「ナイトミュージアム2」の舞台になったのがこの場所なのです。映画もかなり面白いので、是非観てみてください。博物館訪問前に観るとより楽しめるかも!
簡易的な荷物検査を済ませ館内入り口に入ると、中心に巨大なアフリカ像の剥製が存在感を放っており、目を奪われます。こちらは1955年に捕獲されたもので、これまで捕獲された中で最大規模なのだとか。

生命と恐竜の歴史を辿る

(ここからはジュラシックパークのオープニングテーマを流しながらお読みください)
生命のはじまり、そして恐竜の誕生から隕石衝突後の絶滅まで、非常にわかりやすく且つ興味深い展示がまとめられています。
子供達にも1番人気なのがこの恐竜コーナーのようで、多くの人で賑わっていました。私個人も恐竜大好きマンなので、このコーナーは念入りに見てきました。
原寸大で復元され、展示された恐竜の骨や剥製は、非常〜〜に迫力があります。展示された標本に関しては、本物の骨とレプリカ部分がどの部分なのか、パネル部分にて一つ一つにきちんと解説がされていました。
各生態系のバランスの成り立ち、進化の過程、隕石の衝突によって、生態系にどう影響が出たのか?など、学習意欲をかきたてられる展示にも感動します。
こういった経験がきっかけで、考古学者や研究員を目指す子どもたちもいるんだろうな〜!
とっても夢がある。アラサーもワクワクが止まらない。

また、館内の研究作業部屋のような一室のカーテンが開放され、我々が覗けるようになっており、実際に発掘された化石を研究員の方が調査・作業している様子をリアルタイムで見ることもできます。今この瞬間も世界各国のどこかで、何億年、何千年前の化石が発掘され、多くの研究者たちの研究によって歴史が紐解かれ、解読されていき、新たな発見が生まれているのかと思うと胸熱です……!

海洋生物の展示
場所を移動し、海洋生物の展示コーナーに向かうと、また雰囲気が変わります。生き物の展示だけではなく、温暖化の影響や海洋汚染問題の問題提起も訴えかけていたのがリアル。人間の暮らしやすさ、便利さの発展と引き換えに自然や生物が犠牲になっていくのは、我々が考えていかなければいけない課題でもあるのです。

恐竜もそうですが、海の生き物たちも本当に大きい。さすが母なる海。生命の始まりの場所。
余談ですが、いつか深海に行ってみたい、というのが私の密かな夢です。今はまだ発見されていない未知の生き物たちが、まだまだ隠れているんでしょうね。

こちらは古代に絶滅したと言われているメガロドンの原寸大の口の標本らしいです。インパクトすごい。この大きさのサメに遭遇したら気絶しますね。私の後ろにいた子どもが、この奥にあるリアルメガロドン標本を見てギャン泣きしてました。怖いよね……。

哺乳類の展示

全ての生物がプロの手によってリアルに復元されているので、映画の世界のように、「実は夜は動き出してるのではないか?」と思うほどの迫力です。
水を飲むキリン、ライオンに襲われているヌー、鳥をとらえようとするサーバルキャット……。その動物たちが自然の中で「生きている」姿が浮かぶような剥製たちは、見る側の私たちにも「生命」についていろんなことを考えさせてくれるなぁ、と思いました。実際に目にすると、本当にリアルで驚くと思います。
人類の進化
人間の進化・起源に関しての展示コーナーもあり、「人はどのようにして進化し、学習をして現在まで至ったか」を化石や発掘物をもとに説明してあります。
教科書で学ぶことも重要ですが、こうして目で見て体験学習できる場があると、より興味深く知ろうとするきっかけができて魅力的だなぁと思います。小学生くらいの時にここに来てみたかった……!

原始人の顔立ちの違い、変化をこれまたリアルな模型で再現して並べてあります。目が合いそう(笑)
時間がなくてもこれだけは見て!ホープダイヤモンド
そしてここスミソニアンには、我々女子たちが大好きな、ジュエリー展示階がございます。
あの「ハリー・ウィンストンギャラリー」があり、貴重なジュエリーが寄贈されているすんごい場所なのです。

ここで最も人気で、注目されているのが「HOPE DIAMOND」

この輝き、ななななんと脅威の45.52ct!!
写真では、ダイヤの輝きの素晴らしさを伝えきれないのがもどかしいですが、思わず感嘆の声が漏れてしまうほど美しかったです。こんなに大きいブルーダイヤを見たのは初めてでした。
1958年に寄贈され、今現在もギャラリーの真ん中にしっかりと回転式の台の中に守られながら、その存在感を放っています。中心のブルーダイヤモンドを16個のホワイトダイヤが囲み、さらに46個のダイヤが繋がってチェーンとなって形成されているそう。驚愕の……ダイヤの数……。
ナポレオン1世が妻に贈ったジュエリー

この2つのジュエリーは、ナポレオン1世が2番目の妻に贈ったものです。左のネックレスは息子誕生の記念に。右の王冠は、結婚の際の贈り物だそうです。本来、この王冠には79個のエメラルドがはめられていたのが、寄贈される前にターコイズに付け替えられたようです。ジュエリーに歴史あり。
マリーアントワネットのイヤリング

こちらは、マリーアントワネットが所有していたと言われるイヤリングです。調べると、様々な歴史や事情があるようで、真実は闇の中……という部分も多いようですが、生前にしずく形ダイヤモンドのイヤリングをよく身につけていたという説も残っているようで、様々な証言等を照らし合わせてみても、こちらがマリーアントワネットの所持品であった可能性が高いそうです。
長い歴史とともに存在し続けるダイヤモンドには、多くの人の想いや歴史が刻まれているのだなぁと思います。時代背景を調べて見に行くと、ジュエリーがより魅力的に、面白く感じれそうですね。
見どころだらけの博物館
丸一日いても見切れないのではないか、というくらいの館内の広さと展示数の多さ。そして、これらが全て無料で見れてしまう有り難さ。
子供から大人まで、みんなが夢中になって楽しめちゃいます。ワシントンD.C.に来た際は必ず訪問されることをおすすめします!
それでは、また次回のご搭乗お待ちしております。
Aya