第六十回 日本とアメリカ。全てが異なる出産事情、初めてだらけの体験……全てまとめてみた
みなさんこんにちは、Ayaです。
実は、わたくしこの度アメリカで妊娠・出産という一大イベントをやりとげました……!ぱちぱちぱち
ただいま絶賛育児奮闘中です。めまぐるしい日々に心も体もついていくのが必死。子を守り育てねば、という思いで毎日生きております。まさか自分が妊娠・出産を経験するとは想像もしておりませんでしたが、未来というのはわからないものですね。
正解のわからない「育児」という永遠のテーマに対し、夫と共に手探りで、子に向き合いながら奮闘している最中の新人パパママでございます。今一番欲しいのは睡眠時間です(白目)。
海外で出産を考えている方・興味のある方にも有意義な記事になればと思っておりますので、できるだけ事細かに詳細を残していこうと思います。
といっても、アメリカは本当に(色んな意味で)広いので、州によって病院等での異なるルール・規定があることもありますので、その点はご了承ください。あくまで、私自身の経験したアメリカでの妊娠・出産体験レポになります。
妊娠発覚から初診までの流れ
時はトツキトウカを遡ります。
いつもの生理前の兆候(私の場合は大体生理が始まる2週間前から胸が張る、眠気が増すなどの症状が常)はあったものの、生理予定日を過ぎても生理が来ず、「あれ?」と思いつつも、CA時代から生理不順だったのでそこまで深く考えず。……否、普段の私であれば深く考えませんでした。
しかし、不思議なことにこの時は「検査薬で確認しないと」という思いに至ります。
というのも、実はこの1週間前に自分が赤ちゃんを抱っこしている夢を見ていたんです。普段夢を見ても、起きた後すぐに夢の内容なんて忘れてしまうのですが、なぜかこの時は不思議と起きた後も夢の光景が強烈に印象に残っていて……思い返すとなにかの縁を感じますよねぇ(念のためお伝えしますが、スピってはないです、本当に夢に出てきただけですから!!)。
ということで、生理予定日を3日過ぎたタイミングで妊娠検査薬を買いにTargetに走り、検査することにしました。
結果はなんと陽性。
「ま、まじかー!!」と、人生で1、2位を争う驚きの声が出ましたね。あの時の、なんとも表現し難い気持ちは忘れられません。不思議な、ふわふわした感覚。そしてもう一つ思ったのは、「検査薬って、妊娠してたらちゃんと縦線出るんや……。」ということでした(呑気)。
しかも、この時夫はたまたま出張中で不在。LINEですぐさま報告することも考えましたが、どうせなら帰ってきたタイミングでサプライズしようという考えになり、帰宅まで黙っていることにしました。
妊娠検査薬を買ったついでに、妊娠報告のメッセージカードも購入。アメリカでは各種お祝いの可愛いカードがたくさんあるので、こういう時とても便利だなと思いましたね……!

出張を終え、帰宅した夫に「ほいっ」っとメッセージカードと妊娠検査薬が入ったポーチを手渡しました。最初にポーチを開けた夫はあらびっくり。期待通り、いや期待以上の100%のリアクションを見せてくれました。
そして、人は驚きと喜びが入り混じると涙が出るんだ……ということも知りました。泣いて喜ぶ夫の姿を見た時に、少しだけ妊娠の事実を受け入れられた気がしましたね。
翌日には、早速通院する病院を探そうとGoogle Mapで検索。口コミ含め、良さげな場所を発見したので早速問い合わせてみると、
なんとアメリカでは初診検診を受けられるのは妊娠8週以降ということを知りました。
もうこの時点で日本と違う……!という驚き。妊娠検査薬で陽性が出たからと言ってすぐに診てもらえるわけではなかったのです。
最終生理開始日からの計算で週数を算出するため、私が病院に連絡した時点では超妊娠初期段階で、まだ妊娠8週に達しておりませんでした。よって、この連絡から初診を受診予約できたのが、
なんと1カ月後の日にちという現実……。いや、待機期間長すぎるやろ!!!!
電話口の受付の人も「超初期段階で来ても我々にできることは何もないから、とりあえず8週までは我慢しててね〜幸運を祈る!」的なスタンス。まぁ、ここまではっきり言われる方が色々考え過ぎないのでありがたい、と思うことにしました。
それでも、毎日大丈夫かなぁ、と思いながら1カ月ドキドキして過ごしました。当然ですが、検査薬を見た日から大好きなお酒も封印・食べ物も何がOKで何がNGなのかを調べ、食生活にも気をつけるようになりました。
ちなみに、アメリカでは希望する病院にどこでも行けるというわけではなく、ご自身が加入している保険会社の保険がその病院で適応されているかどうかも確認する必要があるので注意してください!
ここがかなり重要になりますのでお忘れなきよう。アメリカは医療費超高額ですからね、本当に大事です……。
ついに初診の日
本当に日が経つのが長く感じた初診までの1カ月、ついにこの日がやってきました。
ドキドキで受付を済ませ、診察台に。エコーを確認してもらうと、なんだか小さな丸い塊があり、真ん中にトクトク動く黒いものが見える……。
「Congratulations!You are pregnant!」
こうして、ドクターに無事に妊娠認定を受けることができました。この時点で妊娠8週と4日。小さい塊の中心部分で心臓がトクトクと動いているのを見た瞬間、うるうるきてしまいました。
まぁ、うるうるしていたものの、「これが生物として自分のお腹に存在しているんだ……。」という不思議な気持ちの方が強かった気がしますが。
晴れて妊婦として病院に登録、ここから次回以降の検診予約などを一気にいれていきます。
検診の頻度に関しては、
初期から28週までは4週間に1回、
28週以降から35週までは2週間に1回、
36週以降は1週間に1回
の検診頻度になっていきます。ここはあまり日本と変わらないかな?
この日はランチをしてお花を買ってささやかなお祝いをしました。夫は初診から最後まで、毎回ちゃんと検診に付き添ってくれたので非常にありがたかったです。ここでコソッと言います、忙しいのにありがとう夫。
ちなみに、検診時には毎回希望すれば日本語通訳がオンライン越し(音声のみ)についてくれるので英語が不安な方も安心して受診できますよ!
我々夫婦は日本のドラマ「コウノトリ」を英語字幕にして専門用語を勉強して臨んだので、英語のみでもかなり理解することができるようになり、ほぼ通訳の方にお願いすることなく完走できました!コウノトリで勉強するのおすすめです(まぁ、多少は夫の英語力に任せた部分もありましたが)。

アメリカと日本で一番驚いた違いは?
妊娠してから1番日本との違いで不安になったのは、ズバリ
アメリカでの圧倒的エコーの少なさでした。
日本では毎回検診のたびにエコー検査をしてくれる認識でしたが、アメリカではなんと平均2回!!!
初診と20週検診での超音波検査のみしか行わない、ということでした(場所によっては3回してくれるところもあるとか……。それでも1回増えるだけかい、という感じでしたが)。
妊娠後期になって、やはり後期でも超音波検査をしてもらえないのか尋ねたことがありましたが、母子共に各種検査結果や検診結果を含め特に検査する必要がないからやらないよ〜、という回答でした。
どう考えても少な過ぎない?いや、まじで。20週の超音波検査が最後って、かなり不安になるんですけど……。
まぁ、ここは合理主義アメリカ。文句を言ったところで変わらないので諦めましたが、アメリカでは超音波検査を専門とするUltrasound Technicianという専門職があり、その方が担当して検査を行い、その結果を医師に伝え、その結果を医師が判断して患者に伝えるというシステムだったので、スケジュールの都合含め難しい部分があるんでしょうね。
海外で出産を考えている方は、エコーの少なさだけは覚悟していてくださいね。不安な場合は、日本に一時帰国した際などに自己負担で病院でエコー検査をする人もいるようです。
結局私は「まぁ問題ないならええかぁ」という楽観的スタイルで過ごしてしまいました……(最初の心配性どこいった)。
12週以降の記録は次回に続く
ということで、今回は驚きの妊娠発覚・初診受診までの体験をお話ししましたが、次回は12週以降のレポを綴っていこうと思います。
振り返ってみてもアメリカでの検査ってシンプルだったよなぁと思います(笑)まぁ、色々と良い経験と思い出ができたので結果オーライですが。
それでは、また次回のご搭乗をお待ちしております!
Aya



