
子供用の日焼け止めって、どれを選べばいいか毎年迷う……
春から夏にかけて必ず出てくるのがこの悩み。「わかる!」という方も多いのではないでしょうか。
紫外線吸収剤フリーって必要?
SPFやPAの数値はどのくらいがいいの?
さらに、塗りやすさや白浮きのしにくさ、落としやすさなど、気になるポイントは意外とたくさん。

なんとなくで選んだばっかりに子の肌に合わなかったことも……
ごめん我が子よ(涙)
この記事では、そんなお悩みを解消するために”失敗しにくい子供用日焼け止めの選び方”をご紹介しながら、
SNSやドラッグストアでよく見かける、人気日焼け止めを実際に使って比較レビュー!
はじめて選ぶという方も、買い替えを考えている方もぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
子供用日焼け止めの選び方

とはいえ、子供用の日焼け止めは種類ありすぎ!
過去の筆者のようになんとなくで決めちゃう前に、選び方のポイントをチェック!
成分で決めてみる
子供の肌は大人よりもずっとデリケート。
乾燥肌・敏感肌の場合は、”紫外線吸収剤不使用”いわゆるノンケミカルのものを選ぶのがおすすめです。

紫外線吸収剤ってNGなの?
紫外線吸収剤とは、日焼け止めに含まれる成分の一つ。
白浮きしにくい、塗り心地が良い、汗や水に強いなどのメリットがあります。
その一方で、敏感肌や体質によっては刺激を感じることも。
成分にこだわりたい方は紫外線吸収剤ではなく、ミネラル成分が主に用いられた紫外線散乱剤を使用しているものを選んでみて。

成分名でいうと、酸化チタンや酸化亜鉛などが紫外線散乱剤にあたるよ
↓敏感肌な我が子をひたすら乾燥させたくない!筆者激推しの保湿クリームはこちらでチェック
SPF/PAはどのくらい?
数値が高ければ高いほど紫外線カット効果は強い。
でも高ければいいってわけでもないのが難しいところ……
ちなみに、SPFは日焼けするまでの時間をどれだけ延ばせるか。PAは肌の奥に届く紫外線(シミやたるみの原因)をどれくらい防げるか、というイメージです。

これを踏まえて、私はこんな感じで選ぶようにした!
- 長時間日差しを浴びるようなお出かけの日は数値高めのものを
- 普段のお散歩や公園遊びならSPF20〜30/PA++くらい
石けんで落とせるか?
ゴシゴシ洗わなくても落ちるものがいい!という場合は、石けんで落ちるタイプがおすすめ。

大人と同じようにクレンジングするわけにもいかないから、なるべく簡単に落とせるものがいいよね
使用感は?
動き回る子供に日焼け止めを塗るのは、いつも一苦労。

じっとしてくれている数秒の間にちゃちゃっと塗りたい
筆者の個人的おすすめは、できるだけ伸びが良くて、肌馴染みのいいもの。また顔に使う場合は、白浮きにしにくいほうが塗ってあげやすいですよね。
コスパは?
毎日使うならコスパも重要。
少量でよく伸びるタイプは長持ちするし、兄弟がいる場合は大容量タイプもおすすめです。

お値段がちょっぴり高めでも伸びが良いなら高コスパだったり。
大人のコスメと考え方は一緒だね……
人気日焼け止めを実際に比較してみた
ここからは、SNSやドラッグストアでよく見かける、子供用日焼け止めの人気アイテムが大集合!
実際に試しながら比較していきたいと思います。
5つの項目で比較
チェックするポイントはこちら。
- テクスチャ
→ 質感、ベタつき感などをチェック。 - 塗りやすさ
→ 伸びの良さや広げやすさなど、ストレスなく使えるかを確認。 - 肌馴染みの速さ
→ 素早く肌に馴染んでくれるかを検証。 - 白浮き
→ 肌にのせたときに白っぽくならず、自然に仕上がるかどうか。 - 落としやすさ
→ 子供用ボディソープできちんと落とせるかどうか。 - 実際のUVカット効果
→しっかり紫外線を防げているかをチェック。

実際に使ってみてこれがおすすめ!というアイテムもお伝えするので、最後までぜひチェックしてみてくださいね。
今回比較するのはこちらの4種

ALOBABY(アロベビー)オールインワンUVミルク

amazon価格:2,640円(税込)
内容量:60g
SPF28/PA+++
対象年齢:新生児(生後0ヵ月)~
・ミルクタイプ
・紫外線吸収剤フリー
・合成香料、合成着色料、アルコール、PG、パラベン、シリコン、鉱物油、石油系界面活性剤が無添加
・石けんで落ちる
・100%天然由来成分
・国産オーガニック
SNSやベビー雑誌の広告でもよく見かけるALOBABY(アロベビー)の日焼け止め。
名前は知っているけど実際どうなの?と気になる方も多いはず。

AROBABYの日焼け止めはいくつかあるんだけど、アウトドア対策と保湿もできるオールインワンが魅力のこちらをピックアップ!
ビオレ UVキッズ ピュアミルク

My Kao Mall 販売価格:1,067円(税込)
内容量:70ml
SPF50+/PA+++
顔・体用
・ミルクタイプ
・紫外線吸収剤フリー
・無香料、無着色、アルコールフリー、防腐剤フリー
・保湿成分(シアバター・ブチレングリコール)配合
・石けんで落ちる
・ウォータープルーフ
・赤ちゃんの肌にも使える

このコロンとしたフォルムは誰もが見たことがあるのでは?
子供から大人まで馴染み深い、我らのビオレ!
ドラッグストアで気軽に購入できる、子供用日焼け止めの定番アイテムで、4つの中で唯一ウォータープルーフタイプです。
ユースキン シソラ UVミルク

希望小売価格:1,650円(税込)
内容量:80g
SPF38 / PA+++
顔・体用
・ミルクタイプ
・紫外線吸収剤フリー
・低刺激性
・無香料、無着色、アルコールフリー
ユースキンの超敏感肌用スキンケアシリーズ、ユースキン シソラの日焼け止め。
敏感肌の強い味方ユースキンに、子供も使えるノンケミカルの日焼け止めがある!ということで選んでみました。
ちなみに筆者がゲットしたミニチューブは、ユースキン公式ショップで購入した10日間試せるトライアルキットに入っていました。


ユースキン シソラのローション、クリーム、そして日焼け止めを一気にお試しできるお得なセット。

3つ持っても手に収まるくらいのサイズ感だから、持ち歩きや旅行用にぴったり!
キスミー マミー UVアクアミルク

最後は試供品の日焼け止め。
こちらのみ、紫外線吸収剤を使用しているタイプだよ!

メーカー希望小売価格:990円(税込)
内容量:50g
SPF50+/PA++++
顔・体用
推奨年齢:1歳~
・ミルクタイプ
・石けんで落ちる
・低刺激性
・無着色、無香料、無鉱物油、防腐剤フリー、アルコールフリー
・食品成分※が80%
※食べ物ではありません
先ほどお伝えした通り、こちらは紫外線吸収剤を使用している日焼け止め。
紫外線吸収剤フリーのタイプとも比較になるので、ついでにレビューしてみようと思います。

我らのアカチャンホンポでも見かける日焼け止めだよ
【比較】テクスチャは?

上から順番に、
- ALOBABY
→ やや固めのミルクタイプ。水っぽさは少なく、ややクリーム寄り。 - ビオレ
→ シャバシャバ系ミルク。4つの中では一番水っぽい。 - ユースキン
→ やや柔らかめ、ほどよいとろみのミルク。乳液とクリームの中間という感じ。 - マミー
→ かなり水分多め、みずみずしい。ゆるいテクスチャで、ミルクタイプだけどジェルっぽい。

どれもミルクタイプだけど、実際に比べてみると質感にはかなり違いがあったよ。
【比較】塗りやすいのは?

スイスイ塗りたいの!
というパパママたちの要望に応えて(というか自分がそう)、まずは“塗りやすさ”の比較をしてみましょう。
まず軽く腕の上で伸ばしてみたようすがこちら。


ほんの少し伸ばしただけでもかなり差が出ました
- ALOBABY
→こっくりめなので肌にひっかかる感じ。伸びは良くない。 - ビオレ
→伸びはいいが肌への定着が早いので伸ばす時の摩擦が気になる。 - ユースキン
→まったく抵抗なくスーッと伸びる。 - マミー
→伸びがいい、すぐに馴染んで消えていく。
実際に子供の腕に伸ばしてみた
ここでイヤイヤ期真っ盛りの我が子(2歳)の腕を借りまして、実際にスッとひと塗りしてみました。
結果はこちら。

- ALOBABY
→思ったより伸びる。が、こってり厚めに付くので塗っている間に子供の服に付いてしまいそう。 - ビオレ
→伸びはいいが、すぐ肌に白く定着する。早く広げないとムラになりやすい。 - ユースキン
→乳液塗ってる?と勘違いするくらい塗りやすい。 - マミー
→こちらもかなり塗りやすい。ユースキンが乳液なら、マミーは美容液を塗っているイメージ。
半透明なので服についても気にならない。
塗りやすいのは?
“とにかく塗りやすいものがいい!”という方には、ユースキンかマミーが使いやすそう。
マミーは紫外線吸収剤を配合した日焼け止めですが、そのメリットのひとつである”塗りやすさ”もしっかり実感できました。

いいところもあるなー、成分は何を重視するか悩むところだよね
【比較】馴染むのが速いのは?

ちゃちゃっと塗りたいの!
スピード重視なパパママが気になるのは、”速く塗り終わるのはどれか”ですよね。

ここで「馴染みが速い日焼け止めはどれだ選手権」を開催!
ルールは簡単。一斉にスタートし、一番速く肌へ馴染んだ日焼け止めはどれか。
さあ結果はどうなるか……
よーい、ドン!!!
十数秒で終了したこの勝負、結果は次の通り。

第一位(同率):マミー・ユースキン
第二位:ALOBABY
第三位:ビオレ
ALOBABYとビオレは僅差でした。

ビオレは始めはいいんだけど、白くなった部分をさらに馴染ませるまでに少し時間がかかったな
肌に馴染むのが速いのは?
肌馴染みスピード重視派であれば、マミーとユースキンがおすすめ。

どちらもすいすいササッと塗れて快適でした!
【比較】白浮きは?
顔や体に塗った時に気になるのは“白浮き”。
紫外線散乱剤の原料は白い粉末のため、上手く肌に馴染ませないと白浮きしてしまうことも。
今回の日焼け止めはどうでしょうか?
腕に軽く塗ってみるとこんな感じ

最も白浮きしたのはビオレ。ALOBABYは若干白いかな?と感じましたが許容範囲。
ユースキンとマミーは塗ったか塗っていないかわからないレベルでした。
手の甲にしっかり馴染ませてみた
普段日焼け止めを塗る要領で、しっかりと馴染ませてみた結果がこちら。

ここでも白浮きを感じたのはビオレ。そしてほんの少しだけALOBABYも白くなりました。
下段2つは白浮きを感じません。
白浮きしないのは?
この中で一番白浮きしないのは、ユースキンとマミー。
逆に白浮きしやすいのはビオレでした。

ビオレは塗る量が多すぎてしまうと盛大に白浮きしてしまいそうなので、使用量に注意が必要!
【比較】落としやすさは?

日焼け止めをしっかり塗ったけど、きちんと落とせているかな……
また、「石けんで落ちるタイプ」と言われても、本当に石けんだけで落ちるのか、つい気になってしまいますよね。
そこで石けん成分のボディソープで洗ってみた結果を比較してみました。
今回使用したボディソープはこちら。

100%純せっけんで、やさしく洗える。新生児の頃からずっと使い続けてるよ
日焼け止めが落ちているかどうかは、こう知る!

ちゃんと落ちているかはどう判断するの?
これには様々な方法があるようす。調べてみると……
日焼け止めを落とせているかどうかをチェックする3つの方法
無添加工房OKADAより
- 肌が水を弾く
- 白く残っている
- 日焼け止めの匂いが残っている
今回は視覚的にわかりやすい“肌が水を弾く”というポイントでチェックしてみようと思います。
日焼け止めを塗った部分を水で濡らすと、こんな感じ。

しっかりと水を弾いていて、日焼け止めが肌に残っていることがわかります。
ボディソープで洗ってみた
日焼け止めを塗った手の甲を先ほどご紹介したボディソープで洗った後、もう一度水に濡らしてみました。
その結果は……?


ビオレ、強し。
全く落ちていない、というわけではなさそうですが、洗った後も水を弾いていたのがビオレ。
その他の3つは、きちんと落とせているようです。
落としやすいのは?
子供用ボディソープでも落とせたのは、ALOBABY、ユースキン、マミーでした。
ビオレはある程度洗浄力のあるボディソープを使うか、かなりしっかり洗ったほうが良さそう。
ですが、”落ちにくい”というのは裏を返せば、長時間外にいるレジャーにはぴったりということ。

ビオレは汗や水に強いウォータープルーフ。落ちにくい日焼け止めが探している方にはかなりおすすめかも。
【比較】実際のUVカット効果は?
子供用の日焼け止めで一番気になるポイントといえば、

きちんと日焼けを防いでくれるかな……?
ということで、最後に検証するのは”実際のUVカット効果”!
ここでは紫外線に反応して色が変わるUVビーズを使用してチェックしてみたいと思います。
UVビーズの仕組みはこんな感じ
UVビーズとは、紫外線に当たると色が変化するビーズのこと。
太陽光やブラックライトなどの紫外線に当たると、白色や透明な状態から様々な色に変わります。
今回はこのビーズに日焼け止めを塗った後に日光に当て、それぞれどう反応するか検証したいと思います。

最高気温25度の晴れの日、日焼け止めを塗らずに日光に当ててみると……

こんなに変わります(震)
色が濃ければ濃いほど、紫外線を感知しているということ。恐ろしや、恐ろしや……
さて、どんな結果になるのか!


外に出した瞬間、色が変化したよ……!
まず、真っ白をキープ=紫外線を完全にカットできているものは残念ながらありませんでした。
ビオレとマミーは透明に近い紫、ALOBABYとユースキンが少し色が濃くなりました。
1時間後
それから1時間同じ場所に置き、日光を浴びせた結果がこちら。

検証開始直後はALOBABYとユースキンが濃く反応していましたが、ここでALOBABYがさらに濃くなるという事態に。
ビオレとユースキンは同じくらいの濃さ、マミーは開始直後と同じくらいをキープ。
最も色が薄い=UVカット効果を感じたのは……
透明に近い色でキープしたのがマミー。SPF50+/PA++++と数値も高いので、この中では一番UVカットしてくれそうです。
そしてちょっと気になるのは、時間経過と共に色が濃くなっていたALOBABY。
紫外線が強い時はこまめに塗り直したり、曇りの日用にすると安心かもしれません。

UVカット効果をキープするには、どの日焼け止めも塗り直しは必須ですぞ!
↓もちろん、大人もね……!サッとお直し可能な日焼け止めパウダー界の超新星をチェック
4つの中で一番おすすめなのは?
テクスチャ、塗りやすさ、肌なじみ、白浮きしにくさ、UV効果…
5つのポイントで比較してきましたが、それぞれに個性がありましたね。
最終的に選んだおすすめはこれ!
テクスチャや塗りやすさ、白浮きのしにくさ、UVカット効果など、5つのポイントで日焼け止めを比較してみた結果——
最もバランスよく感じたのは、
ユースキン シソラ UVミルク。
紫外線吸収剤フリーの低刺激処方であること、さらに肌にスルッと伸びて塗りやすく、白浮きしにくい仕上がりも高ポイント。
石けんでスッキリ落ちる手軽さも、忙しい毎日にはうれしいですよね。

低刺激なのに使い心地のよさもあきらめたくないパパママは、まず試してほしい!
こんな人にはこれがおすすめ
汗や水に強いタイプを探しているなら
落ちにくい日焼け止めを探している方はビオレ。ちょっとやそっとじゃ落ちないしっかりウォータープルーフで、海や川遊びなど水辺のレジャーにもぴったりです。

白浮きのしやすさや落としにくさはあるけど、思い切り外遊びするレジャーならこれかな!
使用感重視で成分にはそこまでこだわらない、という人に
とにかく使用感がいいものを探している方はマミーがおすすめ。
スキンケアしているかのような塗り心地の良さで、すいすい塗れる使用感がピカイチ。
暴れん坊の子供相手でもササッと塗り終わるし、白浮きもしない。何よりUVカット効果はばっちりです。

私も一緒になって使いたいくらい気に入りました
親子で気持ちよく使える1本を
今回は子供用日焼け止めの人気アイテムを集めて徹底比較してみましたが、いかがでしたか?
どれを選んでも、子どもの肌をやさしく包み込んでくれる安心感のあるアイテムばかり。
子育て奮闘中のママとして最近よく思うのですが、毎日使うものだからこそ、親子で「なんとなくいいな」と感じられることが一番大事かもしれません。
肌馴染みのよさや、塗る時のスムーズさ……
そういう小さな「使いやすさ」が日々のケアを続ける大きな力になるんですよね!

ズボラ母だけどがんばる。NO日焼け!
今回の比較がぴったりの一本を見つけるきっかけにりますように。ぜひ参考にしてみてくださいね。