ピザは飲み物〜元CA・AYAの米国駐妻漫遊記〜  ㉓絶対行ってほしいワシントンD.C人気の博物館

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第二十三回 航空宇宙博物館で、空と惑星の神秘に触れる

みなさんこんにちは、Ayaです。
今回は私がワシントンD.C.で一位、二位を争うレベルの、大好きなおすすめ博物館体験についてお伝えします。

Aya
Aya

アメリカは冬が過ぎ、だんだんと暖かくなってきました。そしていよいよ3月9日にはサマータイムに切り替わります!

ワクワクが止まらない、航空宇宙博物館

今回みなさまにおすすめしたい場所は、ワシントンD.C.中心部にある「国立航空宇宙博物館」です。

こちらも入場無料となっていますが、入場のためには事前予約が必要となりますのでご注意ください。QRコードでチェックしているので、携帯ですぐ見せれるように準備していくとスムーズです。

土日は多くの人で賑わっており、大人も子供も楽しむ大人気の博物館です。ワシントンD.C.に来たらここは絶対外せない、オススメスポット。

ここは、名前の通り航空機や宇宙飛行に関連した収集物や寄贈物を展示しています。また、このシンプルかつ荘厳な見た目の建物は、日系アメリカ人建築家のギョウ・オバタと言う方によってデザインされたそうです。

フロアの天井には、数々の歴史を持つ航空機

館内の天井を見上げると、様々な航空機が展示してあります。過去から現在にかけて、航空機の形や性能の進化を感じることもできます。いろんな挑戦があって今につながっているんですね。

アメリカ航空会社の制服も見れる

同フロアには、アメリカ航空やアラスカ航空の歴代制服や、時代別での乗客の旅行時の服装の変化、スーツケースの中身などなど航空マニアにはたまらない展示物が多くあります。

元CAとしては、このエリアの展示はとっても面白かったです。やはりどの国も、昔の方がファーストクラスの食事やサービスは豪華ですね……。
昔は、本当に選ばれた富裕層の人々しか購入できない、高級移動手段として扱われていたので、今現在はレガシーのみではなくLCCが出来たことにより、飛行機という交通手段が身近なものになり、みんなが旅行に飛行機を使いやすい社会になれた、というのは素敵な変化だと思います。

飛行機旅行の歴史の移り変わりを飽きることなく楽しむことができるので、日本の飛行機との違いを探しながら、是非楽しんでみてください。

ライト兄弟の歴史

「飛ぶ」ことに関して決して外せないのはライト兄弟についてですよね。ライト兄弟とは、1903年に世界で初めて動力飛行機による有人飛行に成功したアメリカの発明家・技術者です。彼らの功績は、現代の航空機産業の礎を築いたことで知られています。

元々は自転車修理業だった彼らが、飛ぶことに興味を持ち、その執念で夢を実現させるのです。(ディズニーシーのソアリンのキューラインではライト兄弟を意識した展示がされているはず)彼らの技術は第一次世界大戦の軍用機開発にもつながっていき、そこから飛躍的な発展を遂げていくのです。

アメリカが誇る偉人の1人である彼らを讃える場所は他にもあり、オハイオ州デイトンには 「国立ライト兄弟記念公園」があります。

宇宙を知る

神秘に満ちた宇宙惑星、いまだ謎に包まれた部分も多いですが、それがさらに人々の心をとらえて離しません。

英語がからっきしだった学生時代のわたくし、地球周辺の宇宙惑星の名称とその英語名は完璧に言えたんですよね。なぜなら平成女子の我々には「美少女戦士セーラームーン」があったからです……!おかげさまで宇宙の世界にはずっと興味がありまして、今回の博物館でも終始テンションあがりまくり、脳内BGMは「タキシードミラージュ」が永遠に流れておりました。

ちなみにマーキュリー推しです。そしてウラヌス様に淡い恋心……。あれ、みんなも通った道だよね?ね?

巨大モニターで惑星の輝きを見ることができるので、ここだけでも数時間見続けられます。また、実際に火星探索時に使用された無人調査機も展示してあるので驚きです。

こちらは、2004年に火星に着陸した探査車の精密な実物大モデルです。NASAの「Mars Exploration Rover」というミッションで活躍しました。こちらは当初90日の調査予定から大幅に伸びた14年間活躍し続けた伝説の調査機だそうです。他にも様々な探索機が展示してあるので、ぜひ見てみてください。

あの有名なアポロ11号がみれる!?

そして、この博物館最大の目玉と言っても過言ではないのが、1969年に人類を初めて月に送ったアポロ11号(Apollo 11)の貴重な展示たち。

①コマンドモジュール「Columbia(コロンビア)」

こちらは、アポロ11号の乗組員(ニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズ)が実際に搭乗していた 帰還カプセルです。太平洋に着水した本物の機体が展示されています。外観はところどころ焼けこげており、大気圏突入時の壮絶さが垣間見えます。

中のスイッチなども当時のままらしく、地球の外にいったものがこうして地球に戻ってきて、大衆にむけて展示されていることが凄すぎて信じられないですね。展示品周辺には当時の映像も流れています。

②アームストロング船長が着用していた宇宙服

こちらは、アームストロング船長が月面着陸した際に着用していた宇宙服。この宇宙服も過酷な環境を乗り越えてきた功労者であるのです。劣化の進行を防ぐため、有志の寄付のもと修復作業が行われ、一度非公開期間を経て2022年から再公開されたそうです。(修復作業に関してはこちらを参照してください)

③月の石のかけらに触れる

また、ここでは本物の月の石に触れることができます。アポロ11号の宇宙飛行士たちが月面で採取した石が展示されており、実際に手で触れることができる貴重な体験です。

正直感触は普通の硬い石という感じですが、これが「月の石」と思うだけで一気に高貴なものに見えてくるので、人間(わたし)の単純な思考回路どうにかしてほしいです。

④数々のミッション映像や記録

実際の月面着陸の映像や更新記録も、スクリーンやパネルで展示してあります。NASAの数々の苦労の歴史や、ロケット開発の歴史も学ぶことができるので非常に有意義です。

「これは1人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」

アームストロング船長が残したあまりに有名な言葉は、今もこうして生き続けています。

⑤時計好きはテンション上がる、オメガのスピードマスターの歴史

宇宙計画の中で、NASAは四つの時計ブランドに腕時計の提出を求めました。数々の過酷なテストを経て、唯一耐え抜いたのがオメガ スピードマスターだったのです。こうしてNASAにより、有人飛行の全計画と船外活動で使用される認定を受けることとなりました。

半世紀が過ぎた現在に至るまで、オメガ スピードマスターはNASAや国際宇宙機関の船外活動で着用される唯一の時計だそうです。カッコ良すぎる。

オメガのHPにも歴史の紹介が載っているので、是非ご覧ください。時計好きの夫は、ここが今日一のテンションになっていました……。

大人も子供に戻ったように夢中になれる空間

こんなに充実した博物館も無料でいいの!?と、逆に申し訳なくなってしまうレベルですが……。先人たちの残してくれた貴重なモノの数々を存分に楽しめることに改めて感謝したくなりました。

現在も多くの人々の努力のもと、航空宇宙の研究や探索は続けられており、日々発見や解明がなされていると思います。こうした場所に触れることで、自分自身にも新たな興味・関心が生まれると、とても有意義な時間になりますよね。大人になっても学んだり、知る気持ちを忘れないでいたいなと思える時間でした。

ワシントンD.C.には魅力的な博物館が多くあり、それら全てを無料で楽しめるので、アメリカ旅行の際は是非足を運んでみてください。

それでは、また次回のご搭乗をお待ちしております!

最後は、記事を書く私をヒマそうに見つめる猫ちゃまでお別れ〜

Aya

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