人気コスメブランドのあの頃CMを集めてみたら、今よりずっとお洒落だった。【前編】

BEAUTY

先日1991年のメイベリンのCMを観る機会がありました。

これがもう……圧倒的にお洒落。

時代は繰り返すと言いますが、本当にそう。Y2Kがもてはやされたように、時代をthrowbackすると今にない新鮮なセンスが垣間見れて、たまらなくなるもんです。
パーソナルカラーなんてなかった時代。モデルさんのメイクもまた、自由で奔放、大胆なカラーが心をときめかせてくれます。

せっかくなので、本日は聞き慣れた名ブランドたちのあの頃のCMを集めてみました。
ブランドのカラーも出ていて、かなり面白い!

YSL(イヴ・サンローラン)

こちらは1980年代。イヴ・サンローランの香水オピウムのCMです。

こういう強い女、大好物でして……アジアの世界に突然の美女。
闇取引してでも欲しくなる香水。ってところでしょうか。
こんなセンスのCMが果たして今作れるのか?あまりにもオシャレすぎてドッキドキです。

こちらは1994年のオピウムCM。ノリに乗っていたカリスマモデルのケイト・モス出演。

こりゃ実写じゃなくて、もはや絵画。絵画が動いてる。
色彩も構成もあまりにもアーティスティック、さすがのYSL。

さて、香水を振れば全員アテクシの虜、そんなオピウムは更に2000年に入るとこんな感じのCMに。

出演は女優のエミリー・ブラント。キャットアイが美しい彼女に、オピウムの妖艶なイメージがよく似合ってらっしゃいます!こちらもちょっと時代を感じるセンター分けウェーブヘアが決まってます。
やっぱY2Kもいいよね!

メイベリン

メイベリンという名前は、薬剤師の兄が、目の印象アップに悩んでいた妹メイベルのためにワセリンと石灰粉で作ったマスカラが由来。メイベル+ワセリン=メイベリン!

このうんちく、コスメ好きに言うと結構ウケます。

そう、だからこそメイベリンが強いのはマスカラ。こちらはおそらく1950~60年代くらいのCMです。

やや洗脳じみたナレーションから始まるのがちょっと面白いですが、なんと当時マスカラが79セントというのは、結構衝撃です。

こちらは1988年のグレートラッシュマスカラのCM。

いつの時代もまつ毛は大事にしてるもんで。ボリュームもカールも欲張りたいのはどの女性も同じ。ピンクに黄緑のイメージカラーが80sらしくてオシャレ!

マックスファクター

覚えてますか、マックスファクター

日本では2018年に会社の合併など諸々で販売が終了したブランドですが、その名前を聞いて「あー!」となる方も多いはず。日本だと、松嶋菜々子さんがCMされていましたね。

そんなマックスファクターは長い歴史があり、今回見つけたのはなんと1960年代のCM!

超オールドアメリカン!映画「ステップフォードワイフ」みたいな、ポップで怖いくらい明るくて、所作が人形みたいな演出。髪型、メイク、何もかもが美しくて素敵。
当時のパウダーのテクスチャを試してみたいものです。

こちらは2001年、日本で放送された松嶋菜々子さんのマックスファクターCM。

涙でも滲みにくいマスカラ!!!
いつだってマスカラは滲みにくいのが一番です。やまとなでしこ時代の松嶋菜々子さんのヴィジュ、美しすぎる!
このシリーズは「落ちないリップ」「服つきにくいファンデ」などプルーフ系が多く、この手のものはマスクフレンドリーという言葉がない時代から人気だったわけですね。
今、同じノリでTIRTIRマスクフィットクッションの広告とか出してくれないかな。面白そう。

レブロン

みんなの大好きなレブロンのCMを見て気がつきました。

コスメも時代が回ってるわ。

こちらは1987年のレブロンCM。

カスタムアイシャドウって別に全然画期的なものじゃなかった。
80年代に存在していたのか!最近カスタム系が多かったけど、カスタムに心躍る乙女心も、世代を超えて同じらしい。

それにしてもカスタムの色の組み合わせよ。今じゃ使わなそうな鮮やかな色彩が並んで、見ているだけでキュンキュン!

シャネル

シャネルの香水といえばN°5(ナンバーファイブ)。
1980年代のCMがこちら。

脳の奥に語りかけてくるようなナレーションと、どこを切り取ってもレコードのデザインみたいな画面の美しさ。すごいセンスと思いきや、なんと監督は「ブレードランナー」や「エイリアン」でお馴染みのリドリー・スコットでございました。

ちなみに1990年になるとN°5のCMはこんな感じに。こちらもリドリー・スコット!

この当時にあえてレトロコンセプトっぽさもある、不思議なCM。シャネルらしい赤いリップの女性が妖しく美しい!やっぱいい女はN°5なのか……!

2004年になると、映像色はグッとトーンダウン。2000年ってこういう色のMV、多かったよね。

ニコール・キッドマンの美しさで、シャネルN°5を買いに走った女性も多いはず!
フェザーのボリュームドレスで駆け抜ける後ろ姿はアイコニックなCMとしても有名です。

INOUI(インウイ)

最近また復刻して流行り出してるINOUIの、1986年CMがこちら。

え、こわ……

サスペンスカラーなのでサスペンスなコンセプトみたいですが、ちょっと不穏なCM。夜はあまり観たくない。だがしかし、美しい!ドキドキして目が離せない、怖いもの見たさです。

それと、ナレーションを聞いて思ったけど「インウイ」ではなくて「インウィー」っていう発音が正解?!相変わらず難しいブランドネーム。

ちなみにこんなのもありました。こっちは怖くないよ。

女性の美しさは、都市の一部です。

なんて素敵なコピーなんでしょう!
INOUIのCMは、当時の中でも結構攻めた方なのではないでしょうか。
現代のCMって、観る側に分かりやすくが基本なので、おもしろ味が薄れているのかも。
こんな芸術的なCMを子供の時代に観られていたら、素晴らしい感性が磨かれそう。

最近のINOUI、いいぞ〜

番外編:資生堂「粧」

どうしてお化粧するの?そんな疑問に答えてくれたこちらのCM。
勢い、美しさ、メッセージ性!日本の伝統とコスメの融合で、とってもセンスを感じて素敵だと思った資生堂のCMです。

ダイナミックでドキドキ、日本にしかできないコマーシャル。
「知らない自分に、会うのが嬉しい」。

欧米のオシャレなハイブラCMもいいですが、こちらは日本にしかできない唯一無二感が素晴らしいですね◎
さすが天下の資生堂!

レトロコスメCM、沼だった

いかがでしたか?CMを探すと、じゃんじゃん出てくるレトロなコスメCM。
どれも目が離せない美しさで、気がつくとかなり時間が経っておりました。

あなたの好きなブランドはありましたか?後編はこちらからどうぞ!

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