ピザは飲み物〜元CA・AYAの米国駐妻漫遊記〜  ㉒Fat Tuesdayって知ってる?

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第二十二回 アメリカでFat Tuesdayという文化を知る

みなさんこんにちは、Ayaです。
タイトルにいきなりふぁ、ファット……?!と驚かれた方も多いことかと思いますが、きちんと意味があるんです。

今回は、アメリカ文化で取り入れられている「Fat Tuesday」についてご紹介したいと思います。

Fat Tuesdayってなに?

本来の由来は、フランス語の「Mardi(火曜日)」「Gras(太った)」の意味を合わせて「マルディグラ」と呼ばれており、それを英語で「Fat Tuesday」と言います。

このお祭りは、元々フランス植民地として開拓されたアメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズがはじまり。
今やアメリカ国内で行われる最大のマルディグラのお祭りとして親しまれ、毎年行われています。フランス語起源で残っているのは、フランス文化が反映されている影響からですね。

毎年この祭りは、キリスト教の「灰の水曜日(Ash Wednesday)」前日までの期間に行われます。四旬節という禁欲的な時期が始まる前に、最後の贅沢な食事や祭りやパレードを楽しむため、数週間にかけて盛大にお祝いをするのだそうです。

そして、その祭りの最終日がFat Tuesdayと呼ばれています。
シンプルに言うと、この期間のうちにカロリーを大量摂取してお祭り騒ぎしておいて、そのあとは大人しくしとこうぜ!って事らしいです。
(※四旬節とは、イエス・キリストが荒野で40日間断食をしていたという聖書の記述に由来しています。この期間はキリスト教徒は、肉類を控えたり、お菓子やアルコールを制限するそうです)

ちなみに、今年2025年のFat Tuesdayは3月4日です!毎年日にちが異なるのでご注意を。

引用元:CNN Travel(https://edition.cnn.com/2019/03/05/travel/mardi-gras-fat-tuesday-history/index.html)

歴史が長く派手なお祭りで、街全体での気合も入っているようなので、来年は思い切って現地に見に行ってみたい気持ちもありますね。
さすが多国籍国家アメリカ、様々な文化が存在しています。

このイベントで親しまれているお菓子

また、このFat Tuesday期間中にみんなで食べる伝統的なお菓子があるんです。
それがこちら、「King Cake(キングケーキ)」というもの!

本来はリングの形をしたケーキですが、すでに半分取られちゃっていたので誤魔化しつつの撮影……

なかなかのパンチ!そしてこのケーキ、めちゃくちゃデカいです。キングの王冠をイメージして作られているため、どこのお店で買っても必ずリング型になっています。

ケーキ自体は、甘くて柔らかい、シナモン風味のデニッシュやブリオッシュ記事で作られることが多いのだそう。

そして、気になるのがこの色合い。紫・緑・金がアイシングもしくはトッピングされています。この色合いこそがFat Tuesdayカラー。これらの色にもそれぞれにちゃんと意味があり、

紫:Justice(正義)
緑:Faith(信仰)
金:Power(力)

を示しているのです。パレードでもこの色を基本として彩られており、街中もこの色たちを中心に飾られているそうですよ。

また、このケーキの中には小さなプラスチック製の人形が入っており(イエス・キリストを象徴しているのだそう)、その人形を当てた人が次回のキングケーキを用意する任務に指名されたり、パーティの王様、女王になったりするのだそうです。
フランスのガレット・デ・ロワに似ていますね。

今回、夫の会社の同僚の方がニューオーリンズ出身で、「みんなも是非楽しんで!」と、このケーキを用意してくださったそうで、せっかくなので私も記念にいただきましたが、甘党の人は大歓喜だろうな、という味でした。

私はお供にブラックコーヒー必須です。脳天に響く甘さだった……(笑)。

ニューオーリンズが舞台のディズニー映画

このFat Tuesdayで思い出したディズニー映画といえば、「プリンセスと魔法のキス(原題:The Princess and The Frog)」です。

引用元:Disney(https://www.disney.co.jp/studio/animation/1029)

この映画もアメリカ南部、ニューオーリンズが舞台です。

しかしながら作中に直接的にFat Tuesdayやカーニバルの表現があるわけではありませんが、食文化を大切にし、お祭りを楽しむ姿を表す描写が多々あるので、非常に興味深いです。

また、映画の音楽やダンスは、ニューオーリンズのジャズやブルース、クレオール文化に影響を受けており、これらはFat Tuesdayでのカーニバルで使われているスタイルのようなので、合わせて見てみると新しい発見があるかもしれません。

作品自体も、主人公がポジティブで努力家、目標に向かって頑張る姿や他人を思いやる心にとても元気をもらえる作品なので、未鑑賞の人は是非チェックを!
映画を観終わる頃には、カエルに愛おしさを感じてしまうかもしれません。

パレードやカーニバルってどんな感じ?

引用元:CNN Travel(https://edition.cnn.com/2019/03/05/travel/mardi-gras-fat-tuesday-history/index.html)

カーニバルでは仮面舞踏会やパーティがいろんな場所で開催されていたり、パレードではフロートというド派手な乗り物でパフォーマーたちが街を練り歩くパフォーマンスがあるそうです。

(フロートのイメージは、博多どんたくの花自動車みたいなものです!たぶん福岡県民にしか伝わらない……ごめん)

今や、このパレードのイベントが大人気で、これに参加するために旅行の計画を立てる人もいるのだそう。

引用元:CNN Travel(https://edition.cnn.com/2019/03/05/travel/mardi-gras-fat-tuesday-history/index.html)

そのフロートに乗る人たちが、パレードを観る観客に向かって、ビーズの首飾りや、ダブルーンというコイン、お菓子などを投げてくれるそうです。

それをゲットするのも、観客の楽しみの一つなのだとか。目立てば目立つほど投げてもらえると言う事で、観客側も存在をアピールするためにド派手な衣装や化粧で参加するようになっていったそうです。確かに、せっかくパレードに遭遇した場合は記念にもなるので積極的にゲットしていきたいですね。

また、Fat Tuesdayを公式な休日とし、お休みにしているのはアメリカでルイジアナ州だけだそう。イベントや文化を大切にするアメリカならではですね。

なかなか日本には馴染みのないイベントかと思いますが、歴史も長く大きな賑わいを見せるイベントなので、注目してみてください。

番外編:2月22日は猫の日

こちらは日本だけの特別な可愛い日でしたね。コンビニでもモフサンド様コラボのグッズや商品があったとか……羨ましいです。

そんな我が家も、この日は猫様を愛でておやつを献上させていただきました。まぁいつもとやっていることは変わりませんが。

ねむそう

ちなみに、世界猫の日(World Cat Day)は8月8日です。みんなで猫を愛でましょう。

今回はFat Tuesdayについてご紹介しました。
それでは、また次回のご搭乗をお待ちしております!

Aya

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