第八十一回 アメリカでまさかの歯医者体験……親知らずたちにグッバイしてきたよ
みなさんこんにちは、Ayaです。
今回はアメリカでの歯医者体験についてレポしたいと思います。
アメリカで抜歯をする人の参考に、また日米の親知らず抜歯までのプロセスの違いを含めて楽しんでいただければと思います。
では、スタート!
妊娠中に顔を出した「アイツ」
遡ること妊娠中、突然アイツが顔を出しました。

そう、親知らず……!
あれ、30代も半ばに差し掛かるのにまだあったんか?というツッコミは置いておいて、
私は3本の親知らずと共生しておりました。(3本あったのは検査で知る)
これまで平和に共存してきたはずなのに、その中の1本がある日突然顔を出しました。
「妊娠中はどうせ歯医者も行けないし、痛みもないしこのままでいいか」
と思っていたのですが、
出産後、産後4ヶ月にさしかかるころに当然の激痛。
ずっと顔を出していた親知らずが、突如私の頬の内側を攻撃するようになりました。(突然の裏切り。なんで?)
歯の刺激で口内炎が出来、何をするにも痛みが伴うようになってしまい悶絶の日々。
こうなると日常生活にも支障が出る……。
病院の探し方
アメリカでは、日本のように近所の歯医者をGoogleで探してサクッと予約して行けるわけではありません。
アメリカでは歯科システムが「完全分業制」であるという大きな違いがあります。
まずは、第一ステップとしてGeneral Dentist(いわゆる一般歯科・かかりつけ医)にかかる必要があります。
ここでは、虫歯治療やクリーニング・定期検診を担っています。
なので、「親知らずが抜きたい!」と思ったら必ず最初にGeneral Dentistにいく必要があるのです。
ここで診療を受け、専門医への紹介状を手に入れなければいけません。
親知らずを抜くにはGeneral Dentist(一般歯科)→Specialist(専門医)の流れが不可欠になります。
日本とアメリカの違い
日本:ほとんどの治療(定期検診・抜歯・矯正・根管治療など)を同じ先生が1人で行うので、大体は一つの病院で済む
アメリカ:難しい処置が必要だと判断されると即座に「紹介状(Referral)」を書かれ各専門医行きになるので、一般歯科にて診察を受け必ず紹介状を書いてもらう必要がある
という違いがあります。
今回の親知らずの抜歯まで
①General DentistでのConsultation:初回カウンセリングを受け、X-ray撮影と検診を受けた上で「専門家に抜歯してもらってください」という診断を受け紹介状をもらう
②SpecialistでのConsultaion:専門医による初回カウンセリングを受け、General Dentistから送られたX-ray情報を照合しながら直接の検診を受け、手術日を決める
③Specialistによる手術:②において設定された手術日に抜歯手術を受ける
という①〜③までの流れがありました。トータル1ヶ月ちょい。……長い!!!!
【第一関門】病院探し
そして、アメリカで病院にかかる場合最初に確認しなければならないのが
自分の加入している保険の対象となっている病院を見つけること!!
まず自身が加入している保険会社のポータルサイトにアクセスし、
「In-netwwork(保険会社と病院が提携内であること)」である病院を探します。
保険の保障対象(In-network)の病院を選ばなければ、目ん玉飛び出すような超高額な医療費を払うことになってしまうので、アメリカに住む場合この最初の確認作業が超重要になってきます。
これは、歯科に限らずどのジャンルの医療にかかる場合も必須になるので、覚えておいてくださいね!(妊娠発覚時、産婦人科にかかる前もこのステップを行いました)
General Dentistでの診察

ドキドキの歯医者訪問。いい年していまだに歯医者に行くの緊張するんですよね……。
あの独特の匂いとか「いあああ〜!」ってなるんですけど同志います?
受付を終え、名前が呼ばれるとまずはX-ray撮影。親知らずを診て欲しい、というのは予約時に伝えていたので必要なレントゲンを撮ります。
私自身が歯医者に行くのが久々すぎたので浦島太郎状態でしたが、今時は機械の真ん中に立っているだけで歯全体がすぐに撮影出来るんですね……。地味に感動。
そのあとは診察台でドクターによる直接の検診を受けます。
X-rayの映像と照らし合わせながら自分の親知らずの状態を説明され、「神経に近い部分もあるし、これは専門医で抜いてもらおうね!」と即決定。
顔を出していた歯が神経に近かったらしく、専門医にしっかりと処置してもらおうとのことでした。
そしてX-rayで発覚したのが、わたしにまだ3本の親知らずが現役で鎮座していたことです。勝手に2本抜いていたと思い込んでいたので、思わぬ誤算。
アメリカでは、歯茎に隠れていたとしても基本的に親知らずは全部抜こう!という考えらしく、3本一気に抜くことをおすすめされました。1本抜くだけだと思ってたのに……。
ここでドクターに紹介状(Referral)を書いてもらい、専門医への診察切符が得られたわけです。
【第二関門】電話予約
今回ネックだったのが電話予約。
Referralをもらったはいいものの、そこに記載されている電話番号に自分で電話をし、専門医への予約を完了させる必要がありました。
Geminiに歯医者の電話予約の会話のイメトレに付き合ってもらい、緊張しながら電話をかけます。
しかし、ここはアメリカ。一筋縄では行きません。
このReferralに記載された電話番号に連絡すれば専門医への予約ができると聞いていたのに、実際はここでは予約ができず3回ほどかけ直す羽目に。
1回目、電話口では掛け直すと言われたのに折り返しが来ず2週間待機。
2回目、再度電話をかけるもここでは予約取れないから自分で専門医に電話してねと言われ終了。
3回目、これまでの流れも伝えた上で、やはりここでは予約取れないので専門医の番号教えるから自分でかけてねと言われ終了。
結局3回目に電話した時に教えてもらった専門医の番号に直接電話して無事予約がとれました。なんのためのReferral番号だったのか?!!
いざ、専門医(Oral&Facial Surgery)へ
一般歯科とは異なる専門医、親知らずなどの抜歯や本格的な手術に対応するのが
口腔外科(Oral Surgeon)という分野の専門医になります。
まずはここでも初回カウンセリング(Consultation)に行き、General Dentistから送られたX-ray情報と合わせて直接の診察を行います。
やはり3本一気に抜きましょう!ということで手術日を決定。
アメリカの親知らずの抜歯を行うには、全身麻酔もしくは静脈内鎮静法で手術が行われます。
つまり、寝てる間に抜歯が終わっているということ!これはラッキー!!
日本では局所麻酔がメジャーなイメージだったので、いい年してビビリな自分には嬉しい誤算でした。
いざ手術当日
手術前には細かなカウンセリング(体調・服用している薬の確認・アレルギーの有無など)が行われ、準備は念入りに行われました。
今回は静脈内鎮静法(IV Sedation)の麻酔を使った手術だったので、ドライバーの付き添いが必須です。
夫と我が子には診察室で待機してもらい、いざ手術室へ!
手術室には仰々しい機械やモニターなどがあり、思いがけず出産の日を思い出しました。
担当ドクターが入室し、麻酔の点滴を始めながら
「寝て目が覚めたら手術は終わってるからね〜」
……と話されて以降記憶がありません。即入眠しました。
夫曰く、合計40分ほどで全て終わったようです。
麻酔から覚めたあともしばらく記憶がないなのですが、夫が部屋に入って迎えにきた時は両頬にガーゼが詰められた状態でヘラヘラ笑っていたようです。あと、車に乗るまでもやけにハイテンションで絡んでいたとか。怖。
手術を終えて
終わってみれば、痛みも恐怖感も最小限に抑えられていたのかな?と思います。
麻酔の力は偉大です。先生ありがとう!!!
術後4日目ですが、さすがに3本一気に抜いたのでまだ固形物は食べられずスープ生活が続いていますが、意外と腫れもマシになってきました。
そしてアメリカならではの注意喚起だなと思ったのが、
術後6週間はポップコーン・ナッツ・種などは食べないでね
というもの。普通なかなか食べないんじゃ……?とも思いますが、ポップコーンはアメリカ国民のおやつですからね。愚問でした。
アメリカの医療の合理性も、その分生まれる予約等の大変さも感じたよき経験となりました。
とりあえず今は早くお肉にかぶりつきたいです。
それでは、また次回のご搭乗をお待ちしております!
Aya


