ピザは飲み物〜元CA・AYAの米国駐妻漫遊記〜  66 【海外出産】アメリカでの妊娠・出産レポ【出産当日】Part2

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第六十六回 【いよいよ出産当日】日本とアメリカ。全てが異なる出産事情、初めてだらけの体験……全てまとめてみた。その7

みなさんこんにちは、Ayaです。
1月になり、一気に冷え込んできましたね。こちらでもマイナス気温を記録する日々が続いており、朝晩の冷え込みで夜中の授乳時間はモコモコを着込んでリビングで過ごしています。

早速ですが、出産当日レポの続きにいきましょう!

促進剤投与開始

8時50分
赤ちゃんの心拍が下がるタイミングがあったらしく、このまま自然に陣痛を待つのではなく、すでに破水もしているという状況も合わせて考えて、促進剤を投与し陣痛を促すことをすすめられる。

こちらとしては、赤ちゃんの安全優先なのでなんでもこい!なんでもOK!!モード。すぐに促進剤の投与をお願いしました。
看護師さんには「うまく進んで今日産まれるといいね〜」と言われ、先に破水したからといってすぐ産まれるプロセスにいくわけではないんだ、と軽く震える。

となると、腹が減っては戦はできぬ!ということで朝ごはんを食べることに。病院からも、今日から入院ということでさっそく朝食を出してもらえました。(病院では朝・昼・晩3食提供)

ちなみにコーヒーは激薄でした。

THE・アメリカンブレクファーストおおおぉ!!
胃に優しいものとか、そういう概念はないのね、了解。そう、ここはアメリカ。甘えてはならない。はい、ありがたくいただきます。

(なんか満足できなくて、結局夫に売店でホットサンドイッチ買ってきてもらって一緒に食べました)

9時20分
促進剤投与開始。さぁ、いつでもこい陣痛。私はお前と戦う準備はできている……。

トイレに行くたび、寝ている体制を変えるたびに破水。じゅわああぁという感覚が気持ち悪い。そして破水しまくってるけど大丈夫?羊水なくならない?と不安になる。まぁ身を委ねるしかないんですけどね……。

10時20分
おやおや?下腹部の痛みが強くなってきたな?と気づく。これまでの前駆陣痛の始まりとは少し違う痛みかなぁ、陣痛近づいてきてる?と期待に胸を膨らませる。せっかくなら、気合い入ってる今日のうちに産みたい……!

これが陣痛かぁぁ!!

12時35分
これまでの前駆陣痛とは比べ物にならない痛みが断続的に襲ってくるようになる。「これが噂の陣痛か……!」と感動……なんてする暇もない。まじで痛い。なんだこれ。

少し前に友人に「前駆と本陣痛の違いに気づかず陣痛に耐えちゃって、いつのまにか子宮口全開とかになってたらどうしよう〜〜!!?」とか相談してた自分を殴りたいですね。

痛みのレベルが違いました。こんなん聞いてないって!!!前駆と全然違う!!!下半身全体がゴリっゴリに削られるような刺激。人生で味わったことのない痛みに悶絶。

お世話になった「陣痛きたかも」アプリ。夫に「今!」「おさまった!」の声掛けでボタン押させてました。

陣痛が来てからは夫と冗談を言い合いながら談笑する余裕がなくなって、心を整える作業に必死になっていました。あと、両親学級で習った呼吸法を2人で一生懸命実行していました。が、私の場合は結局丸くなって背中をさすってもらうのが1番痛みを軽減できた気がします……。

破水済みのため、感染症のリスクも危惧して内診グリグリ(Membrane Sweep)はできるだけミニマムで行うと言われました。
赤ちゃんは相変わらず安定した心拍と胎動。そこは安心。

あまりに痛いので、子宮口の開きも進んでいるのでは?!と期待して看護師を呼ぶも、陣痛モニターを見て、「このレベルだとまだまだ先」と言われ絶望する。これよりまだ上の痛みあるん……?

ちなみにこの痛みに耐えている中運ばれてきたランチがこちら。

陣痛中に食べれそうなものじゃなさすぎて笑っちゃった。

濃い!!元気だったら食べるんだけどさぁ、さすがの私でも食べれんて……。こちらはすべて夫に差し出し、美味しくいただきました。

そして、ここからは地獄の陣痛耐久戦。

13時45分
これ以降は陣痛が来るたびに羊水がぶわっと溢れ出る感覚もプラスされ、不快感倍増。まじで羊水足りなくならない……?大丈夫……?(産むまでこの心配してました)

14時50分
陣痛の痛みを軽減できる薬があるから投与しよう、と言われ点滴にて投薬開始。ここで薬の効果が出たのか、少し眠ることができました。夜中から起き続けていたので身体は限界だった模様……。しかし、夫はこの間も私の背中をさすり続けてくれていました。感謝。寝てたからわからなかったけど。

16時
薬の効果が薄れたのか、陣痛の痛みがそれを超えてきたのかは謎ですが、ふたたび強い痛みで悶絶していたところ、「頑張って痛みに耐えてて偉いけど、いつでもepidual(無痛麻酔)入れて大丈夫だよ」と言われる。

なんと、epidualは希望すればどのタイミングでも入れてよかったらしい!!!!!!
まじで早く言って!!!!!(おそらく病院によって方針の違いがあるので要確認)
え、なんかすごい痛みと戦いたがってるドMアジア人と思われてた?????

両親学級で習った時は、子宮口6センチ開かないとepidual入れられないって聞いてた気がするんですがね、だから耐えてたんですけどね。……もうここで何言っても仕方ない。謎に何時間も陣痛耐えちゃったけどね。入れてくれるんだったらお願いします。藁にもすがる思いとはこのことか、と遠い目をしていた私……。

Epidual(無痛麻酔)投与

17時
epidualの希望を伝えると、麻酔科医が颯爽と登場。ベッドに座り、背中から針を刺す形で無痛麻酔が入ります。epidualをするための麻酔をして、さらにepidualをするというダブル構造。
体の半分を10分ずつ下にして、epidualが全身に行き渡るようにするのが大事だそうです。それぞれ10分の体勢を行った後は、自由に寝返りしてOKです。

ようやく体が楽になる、と救われた気持ちに。麻酔万歳。

安心したのも束の間、ここから衝撃の展開

17時30分
epidual投与後、30分ほど経ってから「麻酔も効いたしそろそろ内診グリグリやっとこうか!」と私の分娩を担当することになるドクターがやってきて子宮口チェックを行ってもらうことに。

すると耳を疑うワードが聞こえました。

「Oh, I touched butt」

……ん?私の聞き間違いか?

Buttって、お尻ですよね……?

思わず夫を見ると、同じく信じられないといった表情。

はい、まさかのここにきて逆子発覚。

ここにきて!!!!!逆子!!!!!!発覚!!!!!!!!!!!

アメリカのエコー少なすぎる問題、ここにきてマイナス面遺憾無く発揮してしまってるやないかい!!!

お産がスムーズに平和に終わるなんてことはない、と思っていましたが。破水から病院に来て、実に約13時間経過。13時間後に逆子発覚。

しかも、
子宮口は6センチまで開いている・破水済み・胎児のポジションを変えるような処置はできない……ということは、

緊急帝王切開決定!!!ぎゃーーーー

ここからは怒涛の流れでした。
急遽通訳も手配されることになり(緊急事態ということで、齟齬のないよう念の為病院側が手配してくれました)、
現状として緊急帝王切開しか選択肢がないこと、
緊急帝王切開を行うにあたってのリスクの説明・同意書の確認、
再度、帝王切開のための麻酔の実施を行うこと

目まぐるしく物事が進む。私の頭の中は

お腹切るんだ、怖い
いやいや、赤ちゃんのためだ仕方ない
いや待てよ、逆子ならそもそも帝王切開しかできないんだから最初にエコーでわかってたらこの陣痛耐える時間とか必要なかったのでは……?

という思考でグルグルしておりました。いやーびっくり。まぁ、ここまできたら腹括るしかないので、即OK!お腹切ってでも赤ちゃんが1番安全な方法で出してくれ!とお願いしました。

麻酔投下、あっという間に手術台へ

先ほどの麻酔科医が再度颯爽と現れ、私が帝王切開に同意したと同時に目にも止まらぬ速さで麻酔を打ってくれました。

気づけば病室に多くのスタッフが集まり、手術へ向けての準備が進められていきました。

緊急帝王切開が決まり、説明やら同意書やらの手続きを終えておよそ15分後

すでに私は手術台の上。早い。
この時、麻酔の影響で全身がものすごい痙攣をしていました。止めたいのに止まらない、腕がものすごい勢いで跳ねて、口もガタガタ震えていました。あんなに震えたの、人生初。

アメリカのすごいところは、緊急帝王切開になっても夫が立ち会い出産できるところです。
また、看護師の1人がスマホを預かってくれて、ムービーと写真を大量に撮ってくれていました。後から見返してびっくりするくらい大量の。あと、ここまで撮ってくれちゃって大丈夫!?と思うレベルのムービーも残してくれていました。
いや、普通にドキュメンタリー映像レベルのやつやん……ってなりました。今となってはとても貴重な思い出になっているので感謝です。

手術中もドクターや看護師のみんながこまめに声掛けをしながら終始明るい雰囲気で行い、
もはやパーティーなのでは?
レベルのノリノリ具合ですすめてくれていました。

「傷口も極力まで小さく切るので、ビキニも着れるから大丈夫だよ!」

と声かけてくれましたが、そもそもビキニ着ないんです、わたし。

ついに誕生!!

「もうすぐBabyに会えるよ!」

そう言われてまもなく……聞こえてくる声。

ついに誕生

産声を聞いた瞬間、今までに感じたことのない安心感と幸福感でいっぱいになり、涙が止まりませんでした。
隣で手を握ってくれていた夫も号泣。むしろ私より泣いてました。でも、この日まで毎回検診にも必ず付き添って、そばで支え続けてくれた夫には感謝でいっぱいです。ありがとな〜!

「What a beautiful baby〜!」
「Welcome world!」
「So adorable〜!」

みんなが口々に声をかけてくれ、術中は本当に幸せいっぱいのお産になりました。
夫は臍の緒カットを、わたしはSkin to Skinでのカンガルーケアもできました!
スタッフ全員親切、極力私たちに寄り添ったハッピーな雰囲気で、
本当に緊急で帝王切開決まった以外はパーフェクトでしたよ!!!!

いや、もうそんなことはどうでもいい

この世に、私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう!

妊娠・出産は奇跡の連続。
本当に予想外にてんこ盛りの出産経験になりましたが、今こうして無事に生きていることに感謝。
医療従事者の皆様に感謝。
この尊い命を全力で守るために、頑張っていこうと決意した夜になりました。

ドタバタになりましたが、これにてアメリカでの妊娠・出産レポ完了です!

次回は、産後の流れも情報シェア兼ねてまとめていこうと思います。
それでは、ぜひ次回のご搭乗もお待ちしております!

Aya


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この記事を書いた人
Aya

元国際線CA。夫の仕事を機にシンガポールへ移住。現在はアメリカへ引越し、日々高カロリーのものに抗う精神修行中。
アメリカでも変わらず美容とお酒を楽しんでいく予定ですので色んなものにチャレンジしていきます!
大型猫2匹と夫と4人家族で楽しく暮らしてます。

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