今週の気になる海外ゴシップ〜オゼンピックやマンジャロ。ハリウッドセレブの痩せ薬使用が社会問題に。誰が使った?ボディポジティブとはなんだったのか

CULTURE

こんにちは!nene編集部のmiyukiです。

あたたかい季節、肌見せ服も増えてダイエット意識が上がっている方も多いのでは?
楽して痩せられたらいいのに……そんな気持ちは誰もが持っているはず。そんな魔法の薬が、ある……のだけど、良い話には裏がある。

今回は、ハリウッドセレブの間で問題になっている、セレブの『痩せ薬問題』についてまとめてみました。

あの人もこの人も急に痩せた

なんだか最近、セレブの写真を見ると「誰?」となることが増えました。
それは決して加齢のせいではなく、そう、体重の減少のせい。

かつてふっくらしていたあの人やこの人が、揃いも揃って顔がげっそり。体もシュッとスマートになっているではありませんか。

みんな急にどーしちゃったの?!

さぞかしお金と時間をかけて、プロのトレーナーと食事制限やトレーニングを……していたわけではないようです。

女優のレベル・ウィルソンといえばふっくらした見た目が可愛らしいチャビーガールでしたが、こんなにスラッと!

The Economic Times

イーロン・マスクも激痩せ。

疑惑の痩せ薬

痩せたセレブの写真がInstagramのフィードに出てきた時、コメント欄には必ずネット民からこのコメントがあります。

「Ozempic.」

オゼンピック。これは医療用の痩せ薬です。元々2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、食欲を抑制し体重を減少させる効果があるため、肥満治療薬としても使用されている薬。体重の15~20%の減少をもたらすとも言われています。(例えば60kgから20%減らすと、48kg

医療用なら、問題ないのでは?と思いきや、やはり元々が糖尿病治療薬である薬を違う用途に使うと、色々な弊害が出てくるようで……

⚫︎健康リスクと副作用
オゼンピックは副作用として、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器系の不良を引き起こすことがあります。また、稀に膵炎や胃の麻痺といった重篤な副作用も報告があるそう。

⚫︎医療資源の偏り
セレブや富裕層が美容目的でこれらの薬を使用することで、本来これらの薬を必要とする糖尿病患者や肥満患者への供給が不足する懸念があります。過去には供給不足が報告され、模倣品や非正規品が市場に出回る事態も発生。

皮膚科でもらえるヘパリンローションの、美容目的での使用者が増えたことで起こった供給不足に似てる。

⚫︎倫理的・社会的な懸念
薬を使用して急激に体重を減らすことが、一般人に不健康な痩身願望を助長することが懸念されています。不正なルートでゲットし、医師の処方なしに使用することによるリスクや法的な懸念も。

痩せ薬を使用したセレブたち

先述したレベル・ウィルソンやイーロン・マスクは、実はすでに痩せ薬を使用したことを認めています。

他にも、こんなセレブがオゼンピックの使用を公表済み。

有名司会者のオプラ・ウィンフリー(写真右、黄色のセーター)は、ふっくらした印象からスラッと変貌。彼女はオゼンピックを使用したと公言しています。

オジー・オズボーンの妻でマネージャーでもあるシャロン・オズボーンも使用を公言!なんと19kgの減量に成功したものの、副作用について警鐘を鳴らしています。 ​

否定している疑惑のセレブ

さて、清く認めるものがいる一方、否定している減量者も。

お馴染みキム・カーダシアンは、その痩せた体型にオゼンピック疑惑がかけられていますが、本人は特にノーコメント。

同じくクロエ・カーダシアンにも疑惑の目がありますが、本人は週5日のトレーニングの賜物だと否定。

kyliejenner

さらにカイリーもその細さから疑われていますがノーコメント。

ってどれもこれもカーダシアンファミリーばっかりやないかい。そういやコートニーの元パートナーのスコットも激痩せして疑われてたな。

カーダシアン以外だと、ジェシカ・シンプソンはかなり強い疑いの目を向けられています。

写真左がジェシカ。あの頃の面影がだいぶ減ってる?!減量はもちろん、美容医療もかなり影響していそうな気が……彼女もオゼンピックは否定。

綺麗になりたいけど、オゼンピックフェイスで本末転倒?!

綺麗になりたくてせっかく使用した痩せ薬。もちろん健康被害などの懸念は上述した通りだけど、特に目立つのが「痩せすぎて頬コケで老けて見える」という通称オゼンピックフェイスになること。

セレブたちも痩せたけど、急激な痩せ方で頬がげっそりし、人によっては頬にうっすら線ができるほど。顔の脂肪は財産だとは美容医療でよく言われるもので、脂肪を失うことで綺麗になるどころか「げっそり老け顔」になっている方が多いのです。

綺麗になりたいのに、これじゃあ本末転倒すぎる!

なぜ大衆はオゼンピックを嫌うのか

セレブが薬を使って痩せると何がいけないのか?実は以前ボディポジティブを掲げていたセレブですら痩せ薬を使っている始末。

『オール・アバウト・ザット・ベース〜私のぽちゃティブ宣言』(なんだこの邦題)で人気を博したぽっちゃり歌手のメーガン・トレイナーは、出産後の体重管理のためにマンジャロ(同じく痩せ薬の一つ)を使用したことを認めています。

いやいやいや、ボディポジティブのアイコンだったあなたまで?!
メーガン・トレイナーのファンは「やっぱ私も痩せないとかな?」と困惑すること間違いなし。自分に自信を与えてくれた人が、その自信をへし折るような真似をしたら大衆はどう感じるでしょう。

ここにセレブの痩せ薬使用への懸念があるのです。下手をすると摂食障害などを引き起こす可能性のある「痩身願望」。筆者も痩せたくて、「まぁ吐けばいいか、そうしたら女優の⚫︎⚫︎と同じくらいの体重になれる」とバカな真似をしたことがあります。

国際的な動きでは、世界保健機関(WHO)がこういった痩せ薬を肥満治療薬として公式に承認する方向で検討を進めており、2025年8月に新たなガイドラインを発表する予定なのだとか。​これにより、低所得国でもこれらの薬へのアクセスが改善されることが期待されていますし、大きく見ればいい薬にも見えますよね。

でも薬は薬。風邪薬ですら毒になりうるのだから、気をつけて使用していきたいですし、米国の鎮痛剤問題のように乱用を避ける対策をしないと、より大きな社会問題になるかも。

さて、今回はこんなところでしょうか?

前回の記事はこちら。

正統派ならこれだよ。

私はこれで痩せました(迫真)

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