話題の「そっくりコスメ問題」。
最近、美容界隈で話題になっているのが、
ミルフィー(mill fee)のハイライターがDIORの人気ハイライターに酷似しているという件です。
SNSでは、
「さすがに似すぎでは?」
「ここまで寄せる必要ある?」
「これはオマージュ?それともコピー?」
といった声が飛び交い、いわゆる炎上状態になりました。
実はこれ、今に始まった話ではありません。
コスメ業界には昔から「そっくり」「激似」「ジェネリック」と呼ばれる商品が数多く存在します。
ただ、今回の件がここまで注目されたのは、
中身だけでなく、見た目・配色・構造まで似せているという点にあります。
では、そもそも「そっくりコスメ」って何が問題なのでしょうか?
そして、なぜ今、こんなにも炎上しやすいのでしょうか。
そっくりコスメは今に始まった話ではない
まず前提として、中身が似ているコスメは、昔からたくさんあります。
・有名美容液に似た成分構成
・デパコスで人気の色味に似たリップ
・高級クリームに近い使用感をうたうプチプラ
こうした商品は、いわゆる
「ジェネリックコスメ」として、一定の需要がありました。
価格を抑えつつ、
「似たような体験ができるならアリ」と考える消費者が多かったのも事実です。
実際、
・色味だけ似ている
・使用感が近い
・仕上がりの雰囲気が似ている
この程度であれば、
「選択肢が増えてありがたい」と感じる人も多いですよね。
トムフォードのアイカラーであるハネムーンは、ヴィセのカシスブラウンにそっくり。
ルナソルのスキンモデリングアイ01は、
エクセルのスキニーリッチシャドウSR01にそっくりと話題に。
今回の炎上が大きくなった理由
では、なぜ今回のミルフィー×DIORは、ここまで話題になったのでしょうか。
ポイントは大きく3つあります。
① 見た目があまりにも似ている
今回指摘されたのは、
・パッケージの構造
・色の配置
・見せ方
といった、視覚的要素の酷似です。
コスメは中身だけでなく、
「持つ体験」「ときめき」も含めての商品。

そこまで似せてしまうと、「これはDIORが欲しかった人を狙っているのでは?」と感じる人が出てきても不思議ではありません。
② 比較レビューが生まれやすい設計
「本家とどれくらい似てる?」
「本当に同じ?」
こうした比較投稿がSNSで量産されるのも、今回のようなそっくりデザインがあるからこそ。
つまり、比較される前提のマーケティングとも受け取れるわけです。
③ 炎上が話題性になる時代

正直な話、炎上=必ずしもマイナスではない、というのが今のSNS時代。
「燃えてるらしい」
「気になるから見てみよう」
こうして、認知が一気に広がるケースも少なくありません。
そのため、「これは炎上商法なのでは?」と疑われてしまう側面もあるのです。
消費者は「踊らされている」のか?
ここで一度、消費者側の視点に立ってみましょう。

そっくりコスメが話題になると、多くの場合こんな流れが起きます。
- SNSで「激似!」と話題になる
- 比較動画・投稿が増える
- 「そんなに似てるなら試したい」と購入
- 結果、本家も似ている方も売れる
これは、マーケティングとしては非常に強い構図です。
ただし問題なのは、「似ている=同じ価値」だと誤解されやすいこと。
ここが、成分や処方の話と深く関わってきます。
「成分が同じ=効果も同じ」は本当?
ここで、よくある誤解を整理しておきましょう。
SK-IIと「ガラクトミセス入り化粧水」は同じ?
よく聞く話ですよね。
「SK-IIと同じガラクトミセスが入ってるから、ほぼ同じ」という主張。
結論から言うと、これは間違いです。
ガラクトミセスとは何か
ガラクトミセスとは、酵母の一種の名称です。
原料としては一般的で、
さまざまなメーカーが使用できます。
つまり、
「ガラクトミセス配合=SK-IIと同じ」
ではありません。
SK-IIのピテラ™の正体
SK-IIが使っているのは、
「ピテラ™」と呼ばれる独自のガラクトミセス培養液。
ポイントは、
・どんな菌株を使っているか
・どう培養しているか
・どんな副生成物が含まれるか
この培養レシピが企業秘密であり、
ここが効果の差を生みます。
単に
「ガラクトミセスが入っている量が多い」
からといって、SK-IIを超えるわけではないのです。
ドゥ・ラ・メールとニベアは同じ?問題
これもよくある話ですね。
「ドゥ・ラ・メールのクリームって、ニベアとほぼ同じ成分でしょ?」

これも、半分正解で半分間違いだそうです。
確かに、
・油脂
・水
・乳化構造
といったベースは似ています。
ですが、
ドゥ・ラ・メールには
ニベアには入っていない独自のエキスが含まれています。
このエキスがあるかどうかで、
・肌へのアプローチ
・期待できる効果
は大きく変わります。
「ほぼ同じ成分」という言い方は、
消費者に誤解を与えやすい表現なのです。
(※この点については、こちらの友利新先生の動画解説がとてもわかりやすいですよ
参考:[https://www.youtube.com/watch?v=MLNHpLu95js)]
見た目そっくりは、成分以上に誤解を生む
成分の話以上に厄介なのが、見た目がそっくりな場合です。

なぜなら、消費者は成分表より先に、「見た目」「印象」「イメージ」で判断するから。
・同じような見た目
・同じような色
・同じような置き方
これが揃うと、
「ほぼ同じもの」
という錯覚が起きやすくなります。

ここに、比較レビュー狙いのマーケティングが絡むと、一気に議論がヒートアップします。
そっくりコスメは悪なのか?
では結局、そっくりコスメは「悪」なのでしょうか?
答えは、
ケースバイケースです。

結局場合によるんか〜い。でも、実際結構複雑なわけで……。
アリだと思えるケース
- 中身の方向性だけ似ている
- 色味の系統が近い
- あくまで別物として成立している
モヤっとしやすいケース
- 見た目・構造・配色まで酷似
- 本家を想起させる前提の売り方
- 比較されることを前提にしている
消費者が違和感を覚えるのは、
「似ている」こと自体より、
誠実さを感じられるかどうかなのかもしれません。
まとめ:賢く選ぶために、知っておきたいこと
そっくりコスメ問題は、単なる炎上ネタではなく、
コスメとの向き合い方を考えさせてくれるテーマです。
・成分名が同じでも中身は違う
・見た目が似ていても価値は同じではない
・価格差には理由がある
これらを理解した上で、
「それでもこっちがいい」
と選ぶなら、それは立派な選択です。
流行や炎上に踊らされるのではなく、自分が納得して選ぶこと。
それが、これからのコスメ消費には大切なのかもしれませんね。
今回の炎上、あなたはどう考えましたか?
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