第五十二回 アメフトの本場アメリカで、ついに生観戦デビュー！
みなさんこんにちは、Ayaです。
今回は、アメリカ国民に最も愛され熱狂されているスポーツといっても過言ではない、「アメリカンフットボール（通称アメフト）」について書いていきたいと思います！
アメリカに住んだら実際に現地観戦したいと思っていたスポーツの一つだったので、しっかり予習もして観に行ってきましたよ〜！
アメフトってどんなスポーツ？
ラグビーから発展したスポーツで、アメリカで大人気のスポーツです。
NFL（ナショナル・フットボール・リーグ）がプロの最高峰と言われており、毎年ドラフトが行われる中で選手たちはこのNFLのチームに選ばれることを目指し日々鍛錬しています。
アメフトの基本ルールはシンプルに言うと「陣取り合戦」というイメージ！
オフェンス（攻撃）側は4回の攻撃権の中で10ヤード前進することを目指します。4回の攻撃権の中で10ヤード進むことができれば、新たにプラス4回の攻撃権を得て相手チームのエンドゾーン（画像参照）への前進を続けることができ、最終的にエンドゾーンにボールを運び得点を得ることを目的とします（これをタッチダウンといいます）。
4回の攻撃権の中で10ヤード進めなかった場合は、攻守交代となり相手チームにボールの所有権がわたることになります。
つまり、オフェンス側はとにかく前に進んでゴールを目指す。ディフェンス（守備）側は4回の攻撃権の中でいかに相手チームを進ませないように出来るか、敵の進行をブロックするかに得点がかかっていると言うことです。ルールは意外とシンプルです！
試合人数でいうと、1チーム11人ずつが一度にコートに出ることができます。合計22人の選手が試合を行い、攻撃と守備を分けて交代しながらプレーします。
アメフトの特徴は、サッカーや野球と違い、選手交代の人数制限がないということです。また、攻守に分かれて戦うスポーツのため、攻撃専門の選手と守備専門の選手が一気に入れ替わるのが大きい特徴です。まれに大谷翔平選手のような、攻守どちらもできる二刀流の選手もいるようですが、珍しいようですね。基本的には攻守どちらかの専門型！
試合時間は、一つの試合を4つに分割して行い、それぞれをQ（クォーター）と表現します。
１Q（クォーター）15分ハーフを4回の合計60分が基本試合時間です。
しかしながら、試合はいろんな状況で中断され時間のカウントが止まったり、１Q２Qと３Q４Qの間にはハーフタイムという休憩時間（チアによるショータイムやメディア関連のPRなど）があるので、NFLでの試合観戦のトータルは大体3時間くらいになります。
得点のルールは、大きく分けて４種類！
タッチダウン：６点（先ほども説明した、オフェンス側が相手チームのエンドゾーンにボールを運んだことで得られる得点。一番加点が大きい）
ポイントアフタータッチダウン（キック）：１点（タッチダウン後に必ずもう一度ゴールを狙うチャンスが与えられるボーナスポイントのこと。オフェンス側はキックもしくはプレイで再度攻めることができる。キックを選択し、ゴールポストにボールを通過させた場合は、タッチダウンの６点に加えて追加でもう１点得ることができます。通常はタッチダウンの後、このキックを選択するチームが大多数だそうです。理由は成功率が高いから！
ポイントアフタータッチダウン（プレイ）：２点（先ほど説明したもう一度ゴールを狙うチャンスの場面で、プレイを選択した場合。プレイは最後エンドゾーンを目指しボールを持って攻めることを指します。やはりこちらは直接相手陣地に攻め入る分、多数のディフェンスに阻まれるため成功率が低いので、試合終盤に相手と点差が開いていて、チームに余裕がない場合以外はあまり選択されないらしいです。
フィールドゴール（キック）：３点（タッチダウンが難しいと判断した時にキックでゴールポストを狙うプレーを意味します。相手の陣地に攻め込む中で、4回の攻撃権の中でタッチダウンが成功できない、でもキックでなら相手ゴールに届くと判断した場合にフィールドゴールを選択するそうです。このキックでゴールポストを通過すれば３点が得られます。）
なぜこんなに盛り上がるのか
①全員100％全力でぶつかりあってる、手に汗握る緊張感
防具をつけているといっても怖いですけどね……。選手全員、攻守共に全力で相手にぶつかり合ってます。パッションだけかと思いきや（失礼）、チームごとに緻密な作戦が組み立てられており、頭脳戦でもある深いスポーツです。観てると本当に力入りまくりです。
②選手一人一人個性が強い
チーム内をよく観察してみると、本当に色んな体型の選手たちがいます。高身長だったり、細身で小柄だったり、大きくてぽっちゃりしていたり……。それぞれの身体の特徴を活かしてポジションにつき、活躍しています。
また、足の速さやリーダーシップや体幹の強さや反射神経など、見た目だけではわからない特徴も活かしてチームに貢献し、個人の特徴が必ず生かされるポジションがあるのも魅力の一つだと思います。
あと、試合開始時の選手たちの登場がめちゃくちゃかっこよくて派手なのでぜひ注目して欲しいポイント！！
③メディアを含め、パフォーマンスなどへのお金のかけ方が派手
普段の試合でもハーフタイムショーやら各スポンサーが行うイベントやらがド派手ですが、NFL最大のイベントであるスーパーボウルで披露されるショーはレベチです。
超有名なミュージシャンやダンサー、パフォーマーが登場しレーザーが放たれ、花火が上がり、「あれ、私ライブ観にきたんだっけ？」と思うほどの大規模なライブ。最近のスーパーボウルでは、ラッパーのケンドリック・ラマーがパフォーマンスしていましたね。ハリウッド俳優のサミュエル・L・ジャクソンも演出として登場していました。スーパーボウルのチケットは、なんと最安値で約40万円ほどから……。一般人は行けません（笑）
会場はフードやドリンク、グッズも充実
会場に入るためには、空港にあるような保安検査を通過する必要があります。また、試合会場には基本的に「透明バッグ」の持ち込みオンリーなので注意！これは以前行ったメジャーリーグ観戦でも適用されていました。
基本的にアメリカで試合観戦に行く場合は透明バッグで行くことをお勧めしますよ〜！本当に厳しいので、NGが出た場合は全てその場で捨てさせられます。飲み物も持ち込みは不可！
入場までの検査は厳しいですが、入場してしまえば、充実したフードとドリンクのラインナップが待っています。
例によってアメリカなのでピザ・ポテト・ホットドッグ・ポップコーン・プレッツェルなどがメインですが、有名チェーン店のものが置いていたり、ちゃんと焼きたて・揚げたてでの提供なので美味しいですよ！
なにより、ビールの販売が充実しまくりで笑ってしまいました。みんな観戦中めちゃくちゃ飲みます。
また、驚いたのはグッズの充実っぷり。キャップやユニフォーム、カーディガンやパーカー、そしてなんとベビー服までも揃っています。チームカラーに合わせた可愛いデザインが豊富なので、グッズ購入もはかどっちゃいますね。アメリカに来てからと言うもの、キャップの数が増え続ける我が家です……。
会場の熱気、観客の盛り上がりと一体感で大興奮
さぁ、いざ着席！会場もめちゃくちゃ広いんですが、８割くらいの観客が入っていたように思います。アメフト人気がうかがえますね。みんなグッズを身につけて、ビール片手に全力応援です。
アメリカは、みんなリアクションが大きくて一体感がすごいので、自分もつられて声が出ちゃったり、思わず立ち上がってリアクションしちゃうようになるので、没入感含めて本当に楽しいです。応援しているチームがタッチダウンを取った時には、周りの人たちとハイタッチして歓声を上げて全力で楽しむ、汗だくになって楽しめる空間です。
みんな自分の応援しているチームが得点したり、活躍するとビール一気飲みしたりするので、そんな周りを観察するのも楽しいです。応援もブーイングも全力のアメリカ、最高に面白い。
ぜひ一度アメフトを見てほしい！
今回初めて現地観戦ということでYouTubeを見て、解説を見てしっかり予習して行きましたが、めちゃくちゃ面白かったです。夫婦共に現地観戦ハマりそうな予感です。
まだ日本では人気と知名度は低いように思いますが（私もアメリカに来るまで全然興味なかったです……）、今まで知らないのがもったいなかったな、と思うくらいに夢中になれるスポーツです。
ルールはシンプルなので一度理解をしてしまうとわかりやすいですし、選手たちも魅力的なので推しが見つかるんじゃないでしょうか？！人気のスター選手から調べてみるのも良いかもしれません。
最近はNetflixにアメフトを特集したドキュメンタリーも配信されているので、そちらをチェックしてみるのもおすすめ！
アメリカで愛されるスポーツのひとつ、アメフト。今回全力で楽しむことができたので、また次の観戦も楽しみです。これからもアメリカでいろんなスポーツ観戦を経験して行きたいと思っています。
それでは、また次回のご搭乗をお待ちしております！
Aya
