ピザは飲み物〜元CA・AYAの米国駐妻漫遊記〜  ⑳ワシントンD.Cの観光スポットその2

COLUMN

第二十回 歴史と文化の学びが多いワシントンD.C

みなさんこんにちは、Ayaです。
今回も引き続き、ワシントンD.C.の魅力的なスポットについてご紹介していきたいと思います!

Aya
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前回のスミソニアン国立自然史博物館以外にも、魅力的なスポットがあるんです

前回ご紹介したスミソニアン国立自然史博物館のすぐ近くには、他にも素晴らしい美術館と博物館が無料で楽しめてしまうところがあるのです。なんて素敵なんだろう……。

National Gallery Of Art

National Gallery Of Art(ナショナル・ギャラリー・オブ・アート)は、スミソニアン国立自然史博物館から徒歩5分ほどの距離に位置する、国立美術館です。
驚くべきことに、この美術館はアンドリュー・メロンという1人の銀行家によるアートコレクションと資金の寄贈が元で設立されたのだそうです。

この美術館では、現在約12万近くのコレクションが所蔵されています。
レオナルドダヴィンチ、フェルメール、モネ、ノワール、セザンヌ、ゴーギャンなど、数々の有名な作家の作品が無料で見れるなんて、最高&贅沢すぎますよね……。

ダヴィンチ作品を北米で見れるのはここだけ

こちらは、若きレオナルドダヴィンチが描いた作品「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」です。
北米でレオナルドダヴィンチの作品を見れるのは、このナショナルギャラリーのみらしく、多くの人で賑わっていました。ナショナルギャラリー最大の目玉作品です。

裏にも描かれており、この言葉はラテン語で「美は徳を飾る」というメッセージなのだとか。ラテン語って文字の羅列が美しくていいですよねぇ。

日本でも大人気、フェルメールの作品たち

フェルメールは若くしてこの世を去ったオランダ画家ですが、現在作品として確認されているのは世界で35点のみです。その少ない作品の中の3点が、なんとこのナショナルギャラリーに所蔵されているというのだとか!

「秤を持つ女」

「手紙を書く女」

「赤い帽子の

この、光の入れ方の美しさとタッチの繊細さがフェルメール作品の魅力ですよね。
フェルメール展が日本・上野で開催された時は(おそらく2018年に開催されたのが最後?)、とんでもない待ち時間と人混みになっていた記憶があるので、展示作品数が異なるといえど、こうしてゆっくり静かに観ることができるのはとても有難いな、という気持ちでした。

印象派の作品たちも多く展示

モネ「パラソルと夫人」

柔らかな筆のタッチとあたたかみのある色彩の使い分けがとても素敵な、モネの代表作の一つ。優しい風が吹いているのを感じられるようなこの作品は、私のお気に入りの一つです。

ルノワール「猫女性」

ルノワール作品には猫が登場する作品が数多く描かれているらしいのですが、今現在猫ちゃんとともに生きる私にとっては、得にこの作品はときめきます。私が飼い猫を抱きしめているときも、猫がよくこんな顔してるなぁ……と思いながら見ていました(一緒にしたらアカンやつ)。

ネロが最期に見たのがルーベンスの作品

有名アニメ「フランダースの犬」で、ネロが最後に見たのが大聖堂にあったルーベンスの絵でした。大聖堂でルーベンスの絵を見たネロは、最期に「パトラッシュ、疲れたろう。僕もとても疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。」というセリフはあまりに有名……。笑顔で永遠の眠りにつくあのシーンは、今観ても号泣必至。
フランダースの犬きっかけでこの作家を知ったので、実際にこの目でルーベンスの作品を見ることができてとても嬉しかったです。

ルーベンス「ライオンの檻の中のダニエル」

こちら、実物はかなりの大きさがあり、正面で見ると圧巻の迫力があります。ナショナルギャラリー内に展示されている作品の中でも、1、2を争うレベルの大きさの絵画でした。
あ、この絵はルーベンスの作品というだけで、ネロが最期に見たものじゃないですよ!これ最期に見たらちょっと怖いって。目閉じれないって。

展示されているのは絵画だけではない

ナショナルギャラリーでは、絵画だけではなく彫刻作品も多く展示されています。

エドガー・ドガ「14歳の踊り子」

ドガは、多くの踊り子を描いた作品を残した画家として有名かと思いますが、実はドガが唯一発表した彫刻作品があるのです。それが上のこちら。

実際に14歳の少女をモデルにした作品で、その生々しさから酷評を受けたため、ドガが生前に大量に作っていた彫刻作品はこれ以降発表されることはなかった……という裏話があるそうです。この作品に関する解説は色んな媒体で調べることができるので、興味を持った方はぜひ調べてみてください。私的には、山田五郎さんのYouTube解説がとても面白いのでおすすめです!

貴重な作品が数多く展示されている

この美術館を見て回るだけでも1日終わってしまうくらいに充実しています。本当に広いです。急ぎ足で見ても最低2〜3時間ほどかかると思っていたほうが良いです……!しかし、有難いことに無料なので、滞在日程に余裕があれば日をわけて訪問するのもアリだと思います。

館内にはいくつかカフェも併設されているので、休憩しながら楽しむのも良いですね。事前に気になる作品を下調べして行くのも充実させるコツかもしれません。

迫力満点のリンカーン記念堂

ワシントンD.C.といえば、アメリカの政治の中心部。ホワイトハウスや国会議事堂も有名な観光地ですが、アメリカの歴史を辿る上で貴重な場所とも言えるのが、ここリンカーン記念堂です。

中央にある階段は56段で、リンカーンが暗殺された年齢にちなんでいるのだそうです。

第16代大統領エイブラハム・リンカーンといえば、アメリカ史上最も優れた指導者と言われている人物。我々も教科書で必ず学習したことのある人物ですよね。
奴隷解放を宣言し、アメリカ国民に希望を与え「民主主義」を守り、国家統一を行いました。まさに、自由と民主主義を象徴する人物。
あまりに有名な「人民の、人民による、人民のための政治」という言葉は、今もアメリカの礎になっていると思います。

建物の中に入ると、なんと全長5.8mもある巨大な像が目の前に!圧巻です。
リンカーンの手元に注目してみると、右手が軽く開かれ、左手がぎゅっと握られているのが見えると思いますが、それは手話の表現で右手をリンカーンの「L」、左手はエイブラハムの「A」として名前のイニシャルを表しているのだそうです……!細かい。
こういうの、事前に知っておかないと気づけないですよね。

また、マーティールーサーキング牧師の「I have a dream」
の名言が生まれたのもこの場所。数々の名演説、名言がここで生まれたんですね。感慨深い。

実は、映画「フォレスト・ガンプ」のワンシーンとしても記念堂が出ているので、ぜひ照らし合わせてみてください。

また、リンカーン銅像のある場所から振り返ると、ワシントン記念塔が綺麗に見ることができます。夜の方が照明も相まって美しいですね。

ワシントン記念塔もまた、アメリカ建国の父ジョージ・ワシントンを象徴する像として立っているので、圧巻の並びです。どちらも建てられて100年以上経ってますが、そんなこと微塵も感じさせない厳かな感じがあります。

しかしながら、今リンカーン記念堂は大規模なリノベーションを行なっている最中らしく、工事中の柵などが見えたのが少し残念……。このリノベーション工事は2026年完了予定だそうです。
記念堂には24時間いつでも無料で訪問することができるので、ぜひ行ってみてください!

事前知識を入れて訪問するのがおすすめ

歴史あるワシントンD.C.ですので、YouTubeでも簡単に歴史を振り返ったり、作品の背景を調べてから訪問すると、より理解が深まり充実した時間が過ごせると思うのでおすすめです。
(私は残念ながら学生時代の知識と記憶が乏しいので、毎回旅行前に調べたり勉強したりしています。くすん。)

今回は少し真面目な感じになってしまいましたが、たまにはいいですよね……。いくつになっても「知ること」って大事だな、と感じる今日この頃。むしろ大人になってからの方が真面目に勉強してる気がする。学生の時もっと頑張っておけばよかった〜〜!!
でも今が1番若いので、考えすぎずやりたいことはどんどんやっていきましょう。

(切り替えて)それでは、また次回のご搭乗をお待ちしております。

Aya

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この記事を書いた人
Aya

元国際線CA。夫の仕事を機にシンガポールへ移住。現在はアメリカへ引越し、日々高カロリーのものに抗う精神修行中。
アメリカでも変わらず美容とお酒を楽しんでいく予定ですので色んなものにチャレンジしていきます!
大型猫2匹と夫と4人家族で楽しく暮らしてます。

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