こんにちは、読者の皆様ならもうご存知、編集部のニキビ肌担当(?)miyukiでございます。
さて、この記事に辿り着いた方ということは、きっと貴方もひどいニキビに悩まされてきた一人のはず。
かくいう私も、ニキビについてはさまざまな記事を執筆させていただいております。
そんな筆者ですが、改善が進んできたとはいえ、いまだにホルモンバランスやストレスなどでひどいニキビに悩まされることがしばしば。
これ以上ニキビに悩みたくない、しかしすでに抗生物質も効かなくなり、皮膚科での処方は限られてきているーーーー
ついにこの時がやってきました。
ニキビ治療の最終兵器、イソトレチノインです。
〜注意〜
この記事は、イソトレチノインという薬についてのもので、安易に服用を推奨するものではありません。後述する副作用などもありますので、あくまでも治療中の方や検討されている方の参考になるものをと思い執筆しています。服用に関しては、必ず医師と相談の上、行なってください。
まずはイソトレチノインを処方してもらう
というわけで、まずは美容皮膚科にイソトレチノインを処方してもらいにやって来ました。

私のスペックはこんな感じです。
・30代女性
・中学生から慢性的なニキビ
・脂性肌で赤く化膿するニキビが多い
・ホルモンバランスの乱れが影響する
私が訪れたのはニキビを専門的に扱っている美容皮膚科で、待合室は私同様、肌荒れにきっと悩んでいるであろう患者様で賑わっております。
医師に呼ばれ、副作用について聞かされます。副作用については、すでにリサーチ済みでしたので、ほぼ知り得た情報でした。
主な副作用
・皮膚や唇の乾燥
・催奇形性(そのため服用期間は必ず避妊)
・ドライアイや鼻血 など
イソトレチノインについては、他にも精神症状などさまざまなことが言われていますが、実は一部すでに論文上否定されているものが多いのも事実。
特にこちらのYouTubeの皮膚科医の先生が参考になりますので、気になる方は視聴されてみてくださいね。
こちらの花房先生は、この動画の他にもさまざまなイソトレチノインにまつわる情報を発信されており、とても勉強になりますよ!
病院では私の体重や現在服用しているお薬などもお伝えし、体重ベースでまずは1日20mgを少なくとも8ヶ月くらいは継続したらいいと言われました。
早速イソトレチノインを処方してもらい帰宅……となるかと思いきや、

はい、血液検査しましょうね〜
そう、この薬、血液の数値を見ながら飲まねばならない、結構デンジャラスなお薬なのです。

例えば中性脂肪が非常に高く、治療が必要な方はNGですし、肝臓の数値にも影響すると言われています。
実は私はすでに別の疾患の薬を服用しておりましたが、主治医にイソトレチノイン服用の許可をいただいておりましたので問題なしでした。
また、ヤーズフレックスという低用量ピルも「月経困難症」にて内服していたため、相談したところ避妊効果があるということでむしろ併用は継続をとのことでした。(その病院ではマーベロンを飲むことを推奨しておりました)
看護師さんに採血され、後日検査結果が出るまでは、購入した薬の内服はしないようにとのことでした。
イソトレチノイン服用開始!
後日電話診療にて、血液の数値に異常がないことが判明し、無事手持ちのイソトレチノイン(私の場合、病院で処方されたのはイソトロインという名前でした)を服用開始することが可能に。

イソトレチノインは、1日1回血中濃度を保つために同じ時間の内服がベスト。
私の場合はピルと同じ時間(20時)にタイマーをセットして服用を続けました。
というわけで、ここからは服用開始からの肌の経過を載せていきます。
まず、開始の肌はこんな感じ。なぜかいつもひどいニキビが頻発するのに、開始の時だけ落ち着いていました。

1日目 まだ何も変わらないけど、脂溶性の薬のせいか胃がムカムカする
2日目 相変わらず胃もたれがひどい。
5日目 白ニキビが増えた感じがする。肌のざらつきを感じる。
6日目 胃もたれは治ったけれど、脂っこい食事と一緒に摂取したからか、下痢。

7日目 新しいボコっとニキビはできないけど、相変わらず白ニキビが気になる。ファンデしても凹凸が目立って嫌だなぁ・・

9日目 唇が乾燥してきた!皮脂も少し少なくなってる気がするけど、まだベタつくのでアゼライン酸の化粧水は使う。
皮脂がピタッと治る私の救世主↓
10日目 ニキビ、増えてきた。 白ニキビの一部が赤くなってきて好転反応かもしれない。皮膚は乾燥。胃もたれはもう感じなくなった。

13日目 大きなボコっとニキビが潰れたと思ったら、顔の反対側にあった白ニキビが赤みを帯びてきた。好転反応、あると聞いてたし覚悟はしてたけど結構辛いかも……ここでやめたら終わりだから乗り越えるぞ

血中の中性脂肪の数値が上がったらいけないと聞き、かなり食事に気を使っています。
18日目 明らかに皮脂が少なくなり、洗い上がりの肌がレチノールのA反応のようにピカピカしてきた。この日から高保湿なクリームをスキンケアに加入。脂性肌の頃は信じられないアイテム!
20日目 大きなニキビが、ほぼ皆無の状態になった。残るは元白ニキビ、元小さな赤ニキビが数個程度。

21日目 信じられないほど、唇の皮が乾燥して剥ける。常にベロンベロンで保湿剤が手放せない。

31日目 顔に残っていた白ニキビがどんどん赤ニキビになるのだけど、大きく腫れずに小さく炎症して2日程度で枯れる。まだツルツルには程遠いけど、ファンデで隠せる程度にはなってきた。

というわけで、一旦1ヶ月目の記録はここまで。
1ヶ月後の皮膚科でも、医者からは「まぁ2、3ヶ月で綺麗になるから耐えてね」とのお話でした。
しかしですね、ニキビより1ヶ月で効果を感じたことがあります……それは、毛穴!
いちご鼻の改善に1ヶ月でもかなり効果あり
元々、私は脂性肌ゆえ鼻の毛穴がとても目立つタイプでした。でも、イソトレチノインを服用して1ヶ月にしてこの変化!

めちゃくちゃ綺麗になっている!
メイク中もファンデが毛穴に落ちないし、皮脂がそもそも少なくなるので、小鼻のメイク崩れの心配なし。テイッシュでオフしたら油がべっとり……なんていうことがないので、かなり快適でした。
実はこういった毛穴の改善のために、あえてイソトレチノインの内服を行う人もいるんだとか。
とはいえ副作用もまぁまぁあるので、代償を覚悟したチャレンジが必要。
私の場合はニキビにアプローチするための内服だったので、嬉しい誤算でした。
イソトレチノイン?ロアキュタン?イソトロイン?薬名が多すぎる
さて、イソトレチノインについては多くのジェネリック薬品が出回っており、一体何を選べばいいのか分からない方も多いかもしれません。
有効成分はすべて「Isotretinoin」(イソトレチノイン)なのですが、まず先発薬品なのがRoaccutane(ロアキュタン)。こちらはスイス・ロシュ社の元祖製品で、全てのイソトレチノイン薬品の始まりともいえます。
他によく言われていたのがアメリカのAccutane(アキュテイン)ですが、こちらは販売終了。
私が内服しているシートはIsotroin(イソトロイン)(インドのCipla社)で、インドは製薬会社も多く
Tretiva(トレティバ)、Acnetoin(アクネトイン)もここに該当します。


先述した花房先生が運営されているYouTubeでは、それぞれ成分自体はジェネリックで同じなので、メーカーを変えることは問題ないのだそう。とはいえ個人判断は怖いので病院への相談が一番ですね。
個人輸入が危険な理由
このイソトレチノイン、日本では保険適用外のため、1ヶ月分がものすご〜〜〜〜〜く高いのですよ……大体1ヶ月分の処方で15000~20000円くらいが相場で、私もそれくらいの価格を払っています。
しかも多くの場合が半年以上継続して飲むことになるため、合計すると10万円以上の出費になることに。
これを安く済ませる方法として、一部の方の間で行われているのが薬の個人輸入です。

しかし冒頭でお伝えしましたように、重篤な副作用も報告されている薬で、血液検査の定期実施が必須……安易に個人輸入して自己判断の量を飲み続けるのは推奨されません。
尚且つ、病院では海外のクリニック経由や適切な輸入元からの入手になりますが、個人輸入ですと粗悪なものや偽物が紛れている可能性は少なくありません。
そのため、安易な個人輸入による内服は避けるべきといえます。

とはいえ毎月2万円の出費は痛すぎて、保険適用にならないのかと悔しいけどね。
1ヶ月内服した感想
というわけで、まだまだ内服は続きますが、ひとまず1ヶ月目の内服の感想を記しておきます。
1ヶ月目の感想
- 飲んで急に綺麗になるわけではない
- 唇の乾燥が結構辛い(リップが乗らない)
- 好転反応を耐えられる覚悟が必要
- 新しくニキビができるというより、見えないくらいの白ニキビが赤くなっていく
- ニキビ自体の治りは早い
- 黒ずみ毛穴が綺麗になるので素肌がつるんと見える
- 小さな赤ニキビはむしろ増えたが、爆発はなかった
- 決まった時間に飲むのが面倒だった
まだ1ヶ月目なので劇的な肌の改善は見られないのですが、18日目あたりから、「おや?なんか肌全体の荒れが少しマシかも」というくらいの実感はあり、同時期から皮脂の激減を感じました。
もしかしたらピルのおかげもあるかもしれませんが、生理周期の前に爆発的に荒れる、あの嫌〜な感じは全然感じられませんでした。
このまま2ヶ月目も続けてられれば、確実に肌が変わりそうな予感をひしひしと感じます。おそらく私の場合、もう1ヶ月あれば、ニキビ自体は顔からなくなりそう。(そこからも飲み続けるのが大事なのですが……)
ただ、まず始めて1ヶ月目の血液検査の結果が必要になりますので、油断は禁物です。薬は続けられません、となりませんように……!

実は中性脂肪がやや高いタイプなのです。
今回の内服体験レポートは、2ヶ月目にも更新を予定しています。
気になる方は、ブックマーク&記事の更新告知はInstagramのストーリーですのでフォローしてお待ちくださいね!
最後に改めて……
〜注意〜
この記事は、イソトレチノインという薬についてのもので、安易に服用を推奨するものではありません。後述する副作用などもありますので、あくまでも治療中の方や検討されている方の参考になるものをと思い執筆しています。服用に関しては、必ず医師と相談の上、行なってください。





