今年も残りわずかとなってまいりました。
相変わらず、私はニキビの最終手段である内服薬『イソトレチノイン』を継続中でございます。
前回、内服して1ヶ月の記録について執筆させていただきました。
⇩詳しくはこちらをチェック
あれから結構間が空いてしまいましたが、イソトレチノインの効果を測るには、これくらいの内服期間があってこそ。というわけで、今回はイソトレチノイン内服継続約6ヶ月となった私の記録を、再び赤裸々にレポートしていきたいと思います!
〜注意〜
この記事は、イソトレチノインという薬についてのもので、個人の感想であり安易に服用を推奨するものではありません。後述する副作用などもありますので、あくまでも治療中の方や検討されている方の参考になるものをと思い執筆しています。服用に関しては、必ず医師と相談の上、行なってください。
おさらい:イソトレチノインとは?
そもそもイソトレチノインとは?という話なのですが、ビタミンA(レチノイド)の一種で、重度のニキビ治療に使われる内服薬で、皮脂の分泌を強力に抑え、根本からニキビを改善する効果があるもの。
海外では特に『アキュテイン(Accutane)』として有名です。

効果が絶大なことから、内服の際には注意も必要で、妊娠中・妊娠予定のある人は、子供の奇形リスクがあるため絶対に服用できない他、皮脂の抑制のため強い乾燥・口唇炎など副作用が出やすいこと、さらには定期的な血液検査が必要、といった点などが挙げられます。
イソトレチノインはどれくらい飲めばいいの?
イソトレチノイン治療では、多くの医師が「体重1kgあたり120〜150mg」 を目標積算量(トータル摂取量)として設定します。
体重(kg) × 120〜150(mg) = 積算量(mg)
という式をもとに、継続していく日数を決めます。
私の場合、内服開始当時の体重がおよそ46kg程度だったので、
46× 120(mg)= 積算量5520(mg)
1日1カプセル(20mg)のものだったので、単純計算でそれを÷20すると、276日飲み切れば理想的な積算量に届く形です。

ってことは9ヶ月くらい。ぐぬぅ、結構長い……!
なぜ積算量を飲み切る必要があるのか?
実はこの積算量、再発率に関係してくるそうです。
「イソトレチノインを飲み切ったら再発するのか?」という疑問がありますが、「今後一生ニキビができない」=再発しないというのであれば、それはほぼ有り得ません。
やはり人間ですので、ちょっとした不調や食生活の乱れなどが影響し、ポツッとニキビができることは有り得ます。ただし、今までのように「あっちにも、こっちにも、毎度毎度できる!」という症状が和らぎ、人並み程度の肌環境になるかどうかといえば、積算量を飲み切ると、その可能性は随分と上がるそう。
そういった意味でも、しっかりと内服すべき量を飲み切ることが大切なのです。
今までの私の肌
さて、私の肌についてです。
・30代女性
・中学生から慢性的なニキビ
・脂性肌で赤く化膿するニキビが多い
・ホルモンバランスの乱れが影響する
皮脂腺がこれでもかというくらい活発で、1日過ごす場合、午後にはヌルヌルテカテカ、皮脂をティッシュなどでオフor洗顔しないと、夕方には毛穴が詰まり、いつの間にか赤ニキビに……
潰れて赤くなったニキビ跡、新しいニキビ、顔はいつでも凸凹状態でした。


体は乾燥肌なのに、顔面だけ皮脂腺が集中しているのか?というくらいにヌルヌルでした。特にフェイスライン。ストレスや疲れが溜まると、皮脂腺が活発になるのか、余計にニキビができていました。

あと、脂っこい物が好きという致命的な食生活もある。
イソトレチノインを内服し続けることで起こったこと
さて、イソトレチノインを開始して1ヶ月の頃の経過は以前記事にもしましたが、その頃は唇が乾燥する程度でした。
それから6ヶ月も内服を続け、それまでにどんなことが起きたかというと……
唇の皮むけが、とんでもないことになった
常に、唇がガッサガサ状態に。保湿を少しでも怠って寝落ちすると、翌朝なんと唇から流血するほどのガサガサっぷり。
イソトレチノインで肌の代謝が上がったのか。肌全体も少し薄くなったような。ビタミンA反応のようなツヤが出てきましたので、よりターンオーバーの速い唇は、毎日のようにベロベロと皮向けが発生。

しかも、これ、そんじょそこらのリップクリームじゃ全然太刀打ちできないのです。

お気に入りのリップも使えなくなるし、本当にこの症状が一番悩まされた。
そこで見つけました、救世主。
※注意、公式販売のものではありません⇩
メンソレータムの、ヒビプロです。
こちら、ご存知の方も多いと思いますが、口角炎の治療薬となっています。これを寝る前に結構厚めに塗り塗りしてから寝ると、朝、剥がれたがっていた唇の皮が全浮きしています。これを汚れていいタオルなどで軽く擦ってあげると……
信じられないくらい、ぷるっぷるの赤ちゃん唇が出てきます。
これは本当に感動物です!このあとのリップメイクが、とても楽しくなりますよ。
しかし、きちんとその後も保湿することが大切です。どうせまたすぐ、カピカピになってしまうので……
また、リップメイクでしっかり保湿しておきたい場合は、保湿力の高いものがおすすめ。マットリップやティントリップだと、どうしてもガサガサになってしまうので、グロスタイプがぴったりです。
最近はRIMMEL(リンメル)のオーマイグロスが、相性抜群で愛用中です。
ヒビプロで保湿→皮をきれいにする→オーマイグロスを塗ると、こんなにプルンプルンに!

薬を継続している以上、唇の皮が剥けてしまうのは治らないので、しばしこの作戦で様子を見ています。
乾燥肌がひどくなり、全身がかゆい
乾燥するのは、何も唇だけじゃありません。
全身の皮膚が乾燥し、元々ボディは乾燥肌だった私は、スネが痒くて痒くてボロボロに!
いくらボディクリームで保湿しても、冬という季節も相まって、お腹も背中も腕も痒くて痒くて、、
掻きむしって血が出ることもしばしば。掻いたら空気中にふんわりと舞う、カサカサの肌の残骸……

ニキビ治すのってこんなに辛いのか〜〜〜と落ち込みました
そこで手を出したのが、尿素配合クリーム!
※注意、公式販売のものではありません⇩
尿素は、タンパク質が体で分解されたときにできる老廃物で、最終的に尿として体外に排出される物質です。皮膚科領域では、保湿剤として市販の尿素クリームにも使われる成分としても有名で、その高い保湿力はボディクリームなんて比になりません。
信じられないくらい痒かったスネが、これを塗ったその日からピタリと痒みがなくなりました。
それどころか肌がしっとりして、水分をギュッと保持しているのが分かります。もっちりしたスネ、お久しぶりすぎ……ガサガサの鮫肌が気になっている方なんかにもおすすめしたい、尿素クリームでした。
乾燥は、鼻の中まで
そう、乾燥は外側だけではありません。なんと……鼻の中もカピカピに。

実はこれに関してはまだ解決策が見出せておらず、鼻が乾燥しすぎて鼻血まで出る始末。
少し汚い話ですが、鼻クソが血の塊みたいになるんですよねぇ……恐ろしや。
こちらについては、ぜひ解決策をご存知の方、教えていただきたいところでございます。
鼻の中にワセリンでも塗ればいいのだろうか……
オイリー肌→乾燥肌になった私が驚いたこと
服薬中限定の特徴にはなりますが、オイリー肌から乾燥肌になった私。
乾燥肌の人ってこんな感じなんだ!というのが正直なところで、正直オイリーさんよりは手入れが楽です……なぜなら、相性のいい保湿さえできれば、ニキビができにくいから。
皮脂を制するもの、ニキビを制する
そんな言葉の意味を、つくづくと感じられる体験ーーーーそれがイソトレチノインです。
そして、そんな一時的な乾燥肌になっている私が感動しているスキンケアはこちら。
韓国のブランド、Real Barrier(リアルバリア)のシートマスクです。
これ、本当にいい!ベタつかないのにしっかりと潤いが感じられて、内側から水分で満たされている感覚になります。冬にはもってこいのシートマスクだと思います。
もったりしている液は、まるで仕上げ用乳液のように濃厚です。
今までは、いかに皮脂を抑制できる美容成分かということに重きを置いてきたので、こういったアイテムが楽しく使えたり、存分にこってりクリームを肌に乗せてもニキビに怯えないで済むことが、楽しくて楽しくて。

あぁ、スキンケアってこんなに気持ちいいのか〜となっています。
というわけで、6ヶ月内服した経過の肌は?
お待たせしました。こちらが、6ヶ月内服した経過の肌になります。


ねぇ、すごくないですか?!
左頬に小さいニキビが一個だけ、珍しくできていますが、もうほぼニキビは皆無です。
よくある白ニキビなどのざらつきも、現在は一切ありません。
オイリーだった肌も、全然皮脂が出なくて、いつ触ってもサラッサラ。毛穴の黒ずみもかなり改善されて、透明感がグッと上がりました。
ビフォーと比べてみても……


正直、これだけ改善されるなら、マイナートラブルは全部我慢できるくらいの結果です。
積算量までもう少しあるので、引き続き継続していきたいと思っています。
また、これは本当に気のせいだとは思うのですが、皮脂腺が縮こまったからか、鼻のサイズがちょっとコンパクトになったように見える気がしなくもないのです。(多分気のせい)
先日、知人が顔脱毛を行なっており体験させてもらったのですが、その際に「素肌美人ですね〜」と言われ、お世辞といえどそんなこと言われた経験が初めてだったので感動したほどです。
ニキビ跡はどうなった?
さて、肝心のニキビ跡の赤みです。
先に申し上げておくと、イソトレチノインはニキビ跡を改善するものではありません。
しかし、乱発するニキビが治ることで、肌の各地で起きている炎症が落ち着いて、肌全体の赤みが少なくなった印象は実感しました。

クレーターは全く良くなっていませんが、こういった赤みが落ち着いてきているだけでも、肌全体が綺麗に見えます。
また、しっかりと肌を擦って汚れを落とす必要がなくなったので、最低限の優しい泡洗顔などで摩擦を控えたスキンケアに重点をおいたことで、赤みが軽減されている感じもあります。

時々クレンジングオイルでしっかり洗うと、まだ隠れてたニキビ跡が赤〜く浮き出てくるよ
結論
イソトレチノインでは、
クレーター→よくならない
ニキビ跡→よくならないが、結果的に全体が改善して見える効果はある
ニキビ→抜群に効果がある
毛穴の黒ずみ→めちゃくちゃ綺麗になった
乾燥によるトラブルを堪えてでも、ニキビを改善させたいと思う重症ニキビの方には、検討の余地がある治療だと感じました。
ただし、何度も言いますが
・妊娠の可能性がある方、希望している方は服薬NG
・定期的な血液検査を行うこと
これらはしっかり守っていけることが大前提となります。
まだイソトレチノインは怖いな……という方は、私的ホームケアの記事も書いておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。⇩
というわけで、今回はイソトレチノイン内服、6ヶ月の経過をお届けしました。
次回は内服終了後、再発がどうなったのか?などについてもお届けしたいと思いますので、引き続きチェックしていただけますと幸いです。
〜注意〜
この記事は、イソトレチノインという薬についてのもので、個人の感想であり安易に服用を推奨するものではありません。後述する副作用などもありますので、あくまでも治療中の方や検討されている方の参考になるものをと思い執筆しています。服用に関しては、必ず医師と相談の上、行なってください。







