着物に似合うメイクって? 30代の“ゆるっと”メイクガイド【いつものコスメでやってみた】

BEAUTY

着物を着ることになったら。

着物の時って、メイクはどうしたらいいの?

そんなお悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。

「普段通りのメイクでもいいのかな?」

「華やかにしようと思っても、やりすぎるのは怖い」

などなど、迷ってしまうのも無理はありません。

つい先日、筆者も友人の結婚式への出席で久しぶりに着物を着る機会があり、この悩みに遭遇。

せっかく着るんだから、着物に合ったメイクがしたい!

ということで今回はアラサー美容ライター・ゆう子が試行錯誤しながら着物メイクにトライ。

基本に沿いつつも“ゆるっと”着物に似合うメイクをご紹介します。

着物メイク 基本の”き”

まずは着物メイクの基本をチェック。一般的におすすめされているポイントをまとめてみました。

ベースメイク
  • 陶器肌を意識する
    マットでなめらかな質感が理想。ツヤよりも品のあるセミマットが◎
  • くすみ補正も忘れずに
    下地やファンデーションで毛穴の凹凸やくすみをカバーして肌の色ムラを整える。
  • アーチはゆるやか、はっきりとした眉に
  • 眉尻は短めに描くとバランスが取りやすい

ちなみに和メイクには、山のない緩やかなカーブを描いた『笹眉(ささまゆ)』が似合うと言われているよね

アイメイク
  • アイシャドウはナチュラルなカラー
    目元は立体感よりフラットな仕上がりをイメージ。ラメや派手なカラーは控えめに。
  • アイラインは細く、切れ長に
    目の縦幅よりも横幅を強調して、切れ長シルエットに。
  • まつ毛は長さ重視
チーク
  • ほんのり血色カラーでふんわりと
リップ
  • 発色のいいもので華やかに
    はっきりとしたカラーを選び、着物に負けない唇に。着物の色に合わせてリップを選ぶのも◎

自分なりの着物メイクに

さて、着物メイクの基本をチェックして、

ある程度「メイクした!」という質感を出した方が着物とバランスが取れるんだな

とわかったところで、ちょっと気になることが……。

それは、

つい頑張りすぎて厚塗りになっちゃいそう

ということ。

せっかくの着物、さらに普段とは違うメイクだからこそ、意識しすぎて「あれ、やりすぎた?」なんてことも起こりがちなんですよね。

やればやるほど厚塗りに見えちゃうのがアラサーの肌ですから……

そこでテーマを設定してみた

きちんと感のあるメイクがしたいけど、”やりすぎメイク”は避けたい!

ということで、今回は自分なりにテーマを設定してみました。

決めたのはこの3つ。

  • 普段の自分らしさを活かしつつ、”ゆるっとだけどちゃんと感”のあるメイク
  • 足すメイクではなく引き算を意識
  • 普段使っているコスメでメイクする
  • お祝いの場なので華やかに

基本を抑えつつも自分らしく、いつものコスメで背伸びしすぎない着物メイクにトライしてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ちなみに今回は結婚式に着物で出席。便利な落ちにくいリップなどおすすめコスメも紹介していきますので最後まで要チェック!

ベースメイク

まずは今回のメイクで最も丁寧に仕上げたいベースメイクからスタート!

コットンパックで水分チャージ

筆者は、頬は極度にカサつき、Tゾーンはテカるといったいわゆる混合肌。(どちらかというと乾燥肌寄り)

今回はいろいろなアイテムを使用するうえ、長丁場の結婚式でメイクを崩したくないので、メイク前にしっかりと保湿しておきます。

化粧水でひたひたにしたコットンパック。肌表面の温度が下がって、手で触った時にひんやりするまで置いておきます。

最近試したBiodance(バイオダンス)のぷるぷるパッドもしっかりうるおって感激したからおすすめ。

肌の色ムラを整える

着物の存在感に負けないよう、作り込んだ肌にしたいけど厚塗りは避けたい。

ということで、今回はファンデーションは少なめに、下地の時点で整えるメイクにしてみました。

筆者の肌悩みは、頬や小鼻の赤み、口元のくすみなどの色ムラ

これを補正するために使用したコスメはこちら。

<使用コスメ>
①GIVENCHY(ジバンシイ) プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター グリーン
②GIVENCHY(ジバンシイ) プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ブルー
③KANEBO(カネボウ) デザイニングカラーリクイド 04 Pale Green

顔全体に別の下地を塗った後、頬の赤みにはを、明るくしたい口元や頬の高い位置はを、そして小鼻の赤み隠しにはを使用します。

グリーンはカバー力や塗る範囲で使い分けてる!広範囲にはGIVENCHY、狭い範囲や赤みの強い部分にはKANEBOという感じ

頬部分の①②は、崩れ防止のため肌が透けるほど薄く塗っています。厚く重ねるほど崩れやすい気がするので、はじめは極力薄く。必要であれば重ねていくイメージです。

この後のファンデやチークの効果を考えて、コントロールカラーは70%くらいの仕上がりで終えるのが最近のマイブームです

セミマット仕上げのファンデーションを少しだけ

「陶器肌に仕上げるため、ファンデーションはマット」

と言いたいところですが、筆者の場合、肌をしっかりマットにすると実年齢以上に見られたり乾燥したりと、どうしても相性が悪い……

そこで、今回は”マットすぎず、ほのかにツヤ”というセミマット仕上げのリキッドファンデーションを選んでみました。

使用したのは、GIVENCHYの『プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーション』。

美容液ファンデですが程よいカバー力があり、ツヤが出過ぎないところがお気に入りで、メイク感を出したい日に使っています。

資生堂のバズりファンデにカバー力とキープ力を足して、ツヤを抑えた感じ。

ファンデーションは必要最低限の量を薄く広げ、パフで優しく叩き込みます。

頬の三角ゾーンがきれいにカバーできたら、他は本当に薄く、薄く。それが崩れ防止に繋がるのです…!

↓ROSY ROSAの大人気パフは使い心地がよすぎて、つい使っちゃう

フェイスパウダーは、テカらせたくない部分にしっかりと

今回、フェイスパウダーは2種類用意してみました。

筆者の場合、テカリやすい部分と乾燥しやすい部分があるので、メイク崩れ防止のためそれぞれに合ったパウダーを使っています。

1つで解決できるパウダーを一生探してる。ご存じありませんか……

<使用コスメ>
①INOUI(インウイ)ルースパウダー
②Primavista(プリマヴィスタ)EX マットパウダー(超オイリー肌用)

おでこの生え際や鼻横、口元などテカらせたくない部分にを、パフで抑えていきます。

頬や目元など乾燥しやすい部分にはを、大き目のパウダーブラシでふんわりと。

もちろん肌質や好みに合わせて塗り方&ツールを変えてOK!

↓ツールを使いこなすと世界が変わる。元美容部員の徹底解説をチェック

いつもより少しキリッとさせたい眉メイクには、リキッドタイプのアイブロウを使用。

<使用コスメ>
INOUI(インウイ)アイブロウリキッド アッシュグレー

眉頭のふんわり感は残しつつ眉尻にリキッドを使用し、いつもより気持ちシャープに仕上げてみました。

普段の眉と比べてみるとこんな感じ。

カラーはデイリーメイクより少し暗めにしていることもありますが、眉尻が変わるだけで印象がガラッと変わりますね!

今回のメイクで、アイブロウリキッドは落ちにくいことも確認。これは暑い時期にも重宝しますな!

アイメイク

着物のアイメイクはナチュラルが基本ですが、今回は友人のお祝いの席ということもあり少しだけ華やかさをプラスしたい!

ということで選んだコスメがこちら。

着物に合わせるメイクは、着物に入っている色を使うと統一感が出るとのことで……

今回着る着物は薄いブルーグレー、帯にはピンクが入っていたので、ブルーべース寄りのピンクベージュメイクに。

華やかさを出すためにメインで使用したのは、DECORTÉ(コスメデコルテ)の『アイグロウジェム スキンシャドウ』。

画像だとラメがしっかりめに見えますが、実際はもう少し控えめ。しっとりとした微細なラメが上品なので、着物メイクでも浮きません。

着物メイクでは控えめなアイシャドウが基本だけど、好きなコスメも使いたい!というわがままを混ぜてみました

メイクレシピ
<使用コスメ>
①HOLIKA HOLIKA(ホリカホリカ)マイフェイブピースシャドウ 02 PINKID
②2aN(トゥーエーエヌ)ベターミーアイパレット 03 MISTY
③DECORTÉ(コスメデコルテ)アイグロウジェム スキンシャドウ 11G milk azuki
④CANMAKE(キャンメイク)クリーミィタッチライナー 10
⑤CANMAKE(キャンメイク)ラスティングリキッドライナー 09
⑥CEZANNE(セザンヌ)耐久カールスリムマスカラ ブラック
⑦CEZANNE(セザンヌ)耐久カールマスカラ クリア

(1)上まぶた全体に①、くすみを飛ばす
(2)上まぶた二重幅より少し広めに③を指で伸ばす
(3)目尻側に④を細く入れる
(4)④と繋がるように⑤を目尻に
(5)②の下段真ん中のカラーでアイラインをぼかす
(6)ビューラーでまつ毛を程よく上げたら、⑦→⑥の順でマスカラを塗る


黒のアイライナーを使うことも考えたのですが、筆者の場合アイラインを黒にするとなぜか目が小さく見えるので、ここでも普段通りのブラウンを使用してみました。

いつものメイク法を生かすと特別なメイクもやりやすかったよ!

まつ毛はトレンドの束感ではなく繊細に。

セパレートな仕上がりとカールキープが叶うCEZANNE(セザンヌ)の『耐久カールマスカラ』シリーズはマスト!

一日しっかりキープしてくれるのに、千円以下。とんでもありません。

アイメイクはいつも使っているプチプラコスメでも十分!いや、十分すぎる!

チーク

チークは、ほんのりと血色感が出るカラーをふんわりと。

しっかりめの眉やリップとバランスをとるため、ついてるか?と二度見するくらい薄くしてみました。

披露宴中にお酒を飲んで顔が赤くなることを予想したというのもあり。赤くならない人がうらやましい……

使用したのはHERA(ヘラ)の『ブラッシュ』。

シアーな発色なので、控えめチークが合う着物メイクにぴったりです。

使用カラー:99 バレティック

↓HERAはデパコス価格帯でちょっぴりリッチ。日本国内の店舗でも買えるけど、お得が好きなら次回のメガ割でゲットがおすすめです……!

リップ

リップメイクで筆者がこだわったのは、この3つ。

  • 顔色が明るく見えるカラーを選ぶ
  • ツヤツヤすぎず上品な仕上がりにする
  • 落ちにくいリップを使う

特に”落ちにくい”というのは重要!

使用したのはこちらのコスメ。

<使用コスメ>
上から
①リップブラシ
②nonoer(ノノア) オーバーデューリップペンシル 001
③RMK デューイーメルト リップカラー 04 ルビー ラビリンス

うるツヤ系ティントタイプではなく、しっとり上品な仕上がりのリップスティックに。

色は、アイシャドウや着物の色とのバランスを考えて、肌を明るく見せてくれるベリーピンクを選びました。

リップブラシを使ってはっきりと

①で形を作った後、上からリップブラシでしっかりとラインを取りながら②を塗ります。

はっきりとしたリップラインのおかげでメイクが締まり、着物の重厚感に負けない印象にしてくれました。

余裕があれば、口角部分をコンシーラーなどで明るく補正してから塗ると、リップラインがより際立つのでおすすめです

先に①を使ったのは形を取る以外にも下地としての役割も。色持ちが全然違うよ!

RMKのバズリップは本当にすごかった

今回使用したRMKの『デューイーメルト リップカラー』は、”落ちないリップ”としてSNSでバズっているコスメ。

それでは、夜の時点での色残り具合をご覧ください。

メイクしてから8時間後の状態

一回だけお直ししたので少々色が濃くなっていますが、散々食事して、飲んで、3時間にわたってお喋りしたにもかかわらず、これです。

ティントじゃないのに、どうなってるの……?

飲み会リップならぬ、『披露宴リップ』と名付けたい。

↓リフィルとケースが別売りなのでご注意ください(初めて買う方は両方買うのです)

※リンクは01カラーなので注意!↑今回は04使用です。

全体はこんな感じ

それでは最後にメイク全体をチェック。

ベースは色ムラを補正してセミマットな仕上がりに。

眉とリップにキリッとした印象を持たせる代わりに、アイメイクとチークは控えめで引き算を。

自分の好きなテイストやこだわりも詰め込んで、ゆるっとだけどきちんと感も忘れない着物メイクの完成です!

結婚式の幸せムードに乗っかったピンクメイクでお祝いだー!

せっかくの着物メイク、楽しんで!

今回は、アラサーライターのゆう子が着物メイクに挑戦。

自分らしい部分はそのままに締めるところは締める!というゆるっとなメイクガイドでしたが、いかがでしたか?

特別な日に着る着物のメイク。でも難しく考えすぎなくて大丈夫!

いつものコスメで、自分らしさを大切に。ゆるっと華やかにいきましょう!

↓コスメ選びに困ったらここに頼るべし

番外編:半衿を汚さない方法

着物を美しく着こなすうえで、意外と気になるのが半衿(はんえり)の化粧汚れ

(半衿とは、着物の下に着る長襦袢(ながじゅばん)につける衿のこと)

ふとしたタイミングで、

半衿にメイクの色がついちゃった!

という経験をしたことがある方も多いはず。

特にファンデーションやリップの色移りは、写真映えにも影響してしまうもの。

そんなお悩みを防ぐためには、ちょっとしたコツをおさえておくのがポイントです。

メイクでできる工夫は2つ。

  • メイク後のフェイスパウダーを丁寧に重ねる
  • リップは、ティッシュオフを数回しておく

ベースメイクの仕上げにパウダーをしっかりとのせておくと、肌表面がサラッと整い、色移りを防ぎやすくなります。

リップはティッシュオフを数回しておくだけでもかなり落ちにくくなります。

石原さとみ様は、ティッシュオフを2回すると大抵のリップは落ちないって言ってたぞ

なるべく下を向かない、姿勢を正す

また今回は姿勢にも注目。

着ているときはなるべく背筋を正し、スマホを見る時もなるべく下を向かないように気を付けてみました。

さらに、肩をぐっと下に落とした姿勢を意識。あごと衿の距離が離れるので、半衿を汚す危険も回避できます。

その姿勢を心掛けつつ、一日過ごした結果がこちら。

無事きれいな状態をキープ!ミッションコンプリート!

それと同時に上半身が激しい筋肉痛となりました。アラサーの筋肉痛は治りが遅い……(よぼよぼ)

↓ちなみに最近では洗濯機で洗えるポリエステルの半衿もあるので、「半衿は汚れるもの!」と思い切ってこちらにするのは、だめですか……?


【普通郵便】半衿 半襟洗える ポリエステル 塩瀬【シオゼ しおぜ 白無地 はんえり 礼装 普段着】

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